
ピックアップ:Bitcoin Revenue in Square’s Cash App Tops Fiat Revenue for First Time in Q1
ニュースサマリー:ジャックドーシー氏がCEOを務めるSquare社の発表によれば、同社のビットコイン事業の2020年、第1四半期の収益は3億600万ドルに到達し、前年同時期(2019年第1四半期)比で367%の成長を記録したという。下図はビットコイン事業の収益の増加を表したグラフである。

一方、Squareのモバイル決済アプリ「Cash App」の収益は2億2,200万ドルと発表された。つまり、ビットコイン事業はCash App本体よりも多くの売り上げを計上しているということである。ただし、ビットコイン事業の利益が700万ドルなのに対し、Cash Appの生み出した利益は1億7,800ドルと、利益率ではビットコイン事業は未だ圧倒的に小規模であることが分かる。
話題のポイント:アーニングコールに応じたジャックドーシー氏は、新型コロナ危機の最中であってもCash Appは成長を続けることができたと述べています。
要因の一つとして、同社がCash Appでの米国の緊急経済支援給付策(PPP : Paycheck Protection Program)のローン受け取りを簡易化したことが挙げられます。
Squareは政府からPPP承認(※プログラムを通じて必要とする人たちに資金を提供する側の登録)を取得した後、アプリユーザの増加が見られたと報告しています。また、支援金を受け取った人々ほど、P2Pペイメントやビットコイン購入などのCash App内の他サービスを利用する傾向にあったとのことです。
加えて、最近Squareはゲーム実況プラットフォーム「Twitch」や音楽配信サービス「Sportify」とも提携をしており、それらのコラボレーションもユーザー増加へと寄与したとしていました。
さて、ジャックドーシーは氏は既存テック起業家の中でも珍しい熱心なビットコイン愛好家として知られていますが、その真意は如何様なものなのでしょうか。先日彼はMITでディープラーニング研究などを手掛けるLex Fridman氏とのインタビュー動画にて、ビットコインに対し以下のような意見を述べていました。
「ビットコインの最も美しい点は、そこに方向性を決定する特定の個人が存在しない点であり、かつ何人もそれを止めることができない点です。インターネットネイティブなグローバル通貨というコンセプトは非常に力強いものがあります」(ジャックドーシー氏)。
Square社はビットコインのオープンソースコミュニティへの貢献も行っており、彼のビットコインに対する貢献は確かな実績に基づいています。今後もSquare及びジャックドーシー氏の暗号通貨へのコミットメントには期待が高まります。
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