中国の中古車販売プラットフォーム「Guazi(瓜子)」運営、Sequoia Capital China(紅杉資本)やソフトバンクVFから2億米ドルを調達

SHARE:
「Guazi(瓜子)」のオフライン販売店舗
Image credit: Chehaoduo(車好多)

Chahaoduoo Group(車好多集団)は6日、Sequoia Capital China(紅杉資本)とソフトバンク・ビジョン・ファンドから2億米ドルの資金調達を完了したと発表した。同社はクラシファイドサイト「58.com(58同城)」の支援を受けており、オンライン中古車プラットフォームの「Guazi(瓜子)」や新車販売の「Maodou(毛豆)」の親会社でもある。

重要視すべき理由:この取引は、中国のオンライン自動車取引業界に対する VC ファンドからの新たな関心を示唆している。自動車販売業界は、1月中旬に新型コロナウイルス感染拡大による危機が発生して以来、最悪の打撃を受けた業界の一つだ。

  • 中国のベンチャーキャピタルによる取引は徐々に回復しつつある
  • ソフトバンク・ビジョン・ファンドは、旗艦投資の一部で大きな挫折に直面している。
  • ソフトバンク・ビジョン・ファンドを代表する出資案件では、WeWork が昨年の IPO 失敗後に評価額が80%以上も下落、また、Oyo は世界中での大規模なレイオフ計画で同様の問題に直面している。

詳細情報:今回の資金調達は、同社のシリーズ D ラウンドのフォローオンであり、シリーズ D ラウンド全体の総資金調達額は17億ドルになる。北京を拠点とする同社は2019年2月、シリーズ D で90億米ドルのバリュエーションで、ソフトバンクから15億ドルを調達している

  • 同社によると、この資金は Guazi と Maodou のアフターサービス連携強化や、新型コロナウイルス感染拡大からの自動車販売市場の回復を後押しするために使われるという。
  • Chehaoduo(車好多)は、2019年第4四半期に新車事業(Maodou)と中古車事業(Guazi)の両方で黒字だったとしている。
  • 同社は12月中旬の公約を果たし、2019年第4四半期に新車事業と中古車事業の全体的な利益を記録している。
  • 次の成長ステージに向けて、Chehaoduo CEO の Mark Yang(楊浩涌)氏は、同社のさまざまな事業部門間でより大きなシナジー効果を生み出し、規制当局、OEM、ディーラーなどパートナーとの協力関係を深めていくことを期待している。

背景:以前は Guazi として知られていた Chehaoduo は、2017年に Maodou と合併して誕生した。Guazi は、オンラインとオフラインの販売チャネルに積極的に展開している。

  • Guazi の競合「Uxin(優信)」は、昨年4月の空売り報道から今年3月の雇用停止のニュースに至るまで打撃を受け、2019年から苦戦を強いられている。
  • 新型コロナウイルスは中国の中古車取引市場にマイナスの影響を与え、中国自動車ディーラー協会(中国汽車流通協会)の統計によると、今年3月の販売台数は前年同月比24.06%減の94万9,700台だった。

【via TechNode】 @technodechina

【原文】

Members

BRIDGEの会員制度「Members」に登録いただくと無料で会員限定の記事が毎月10本までお読みいただけます。また、有料の「Members Plus」の方は記事が全て読めるほか、BRIDGE HOT 100などのコンテンツや会員限定のオンラインイベントにご参加いただけます。
無料で登録する