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中国での新型コロナウイルス流行が沈静化するにつれ、配車サービス大手 Didi Chuxing(滴滴出行)も復活しつつある。

Didi の総裁である Jean Liu(柳青)氏は CNBC のインタビューでまずこう切り出した。
コアビジネスが黒字化し、わずかに利益を出していることをお伝えします。
だが具体的な数値は発表しなかった。
(中国では)非常に急激な落ち込みと回復が見られました。そして今では事業が2月の5倍になり、確実なものとなっています。
Liu 氏はこう述べ、新型コロナの流行が長期的に見れば Didi の根本的なポテンシャルに影響しなかったと付け加えた。
Liu 氏はまた、今年初めに流行が始まった時、北京に拠点を置く同社は「打ちのめされた」と明らかにした。
新型コロナウイルスの発生地とされている湖北省の武漢は人口約1,100万人の都市で、1月23日に封鎖された。国内の他の地域についても同様に厳格な移動制限が敷かれた。
現在では制限が緩和され武漢の封鎖も解かれたため、Didi の乗車数は流行前の60%から70%まで回復していると Liu 氏は述べている。
私たちは若手ではありますがグローバル化しています。この危機から(中略)中国でのベストプラクティスを活用し(中略)さらに他国へ応用できることが分かりました。(Liu氏)
世界中の配車企業が流行からの影響に対処しようと取り組んでいる。
Grab の CEO 兼設立者 Anthony Tan 氏は最近、同社の配車事業の減少率が複数の市場で2桁台となり、急激に落ち込んでいると明かした。5月第1週、同社はこの危機を乗り切るために従業員に対し無休休暇、労働時間の削減、長期有給休暇を適用すると発表した。
世界最大のプレーヤーの1つである Uber も配車事業の利用が減少している。アメリカに拠点を置く同社はおよそ3,700名に上る大幅な人員削減を予定している。
一方、Didi のチームは無傷を保つことができた。Liu 氏は同社が「健全な財務状況」であるとし、人員削減や資金調達の予定はないと述べた。
【via Tech in Asia】 @techinasia
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