傘シェアリング「アイカサ」、プロダクトやUXを大幅アップデートへ——傘をサステイナブル化&サブスク化、ネイティブアプリを導入へ

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Image credit: Nature Innovation Group

Nature Innovation Group は11日、同社が提供する傘シェアリングサービス「アイカサ」のアップデートを発表した。

アイカサは1日70円で各地の貸借スポットから傘をレンタルできるシェアリングサービス。貸借スポットで QR コードを読み取ると、パスワードが生成され、傘に入力することで開く仕組みだった。サービスを一時停止しているアイカサは6月にサービス再開を見込んでおり(当初発表では25日だったが、緊急事態宣言の影響もあり6月1日になるようだ)、この際にプロダクトや UX を大幅アップデートする。

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まず、傘・レインウェアメーカーのサエラと提携し、同社のサステイナブルな傘「+TIC」をアイカサに導入する。+TIC はパーツに金属を使っておらず、鉄の部分が無いため錆びることがない。骨組みも強度の高いグラスファイバーでできているため、壊れても部品の交換で使用を続けることが半永久的に可能。

Nature Innovation Group では、アイカサを外出先で不意に雨に遭遇した時の一時的なツールだけでなく、「My カサ」として恒常的に自宅やオフィスに置いてもらうことを目指す。言わば、傘のサブスク化だ。傘破損時には無料でパーツ交換により修理するほか、盗難に遭った時はユーザからの申告により料金徴収を一時停止する。

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また、アイカサはこれまで LINE をインターフェイスとしていたが、UX 向上を目的としてネイティブアプリの提供を始める。アイカサがサービス展開されている都市部では、市・区単位でのピンポイントでの降雨予想が得られるため、この情報に基づき、ユーザが今いる地域に雨が降りそうになると、プッシュ通知で最寄りのアイカサスポットを案内し利用を促す。

さらに、アイカサの貸借スポットである「アイカサスポット」の IoT 化も行う。RFID タグにより在庫している傘の情報をリアルタイムで取得できるため、過不足に応じた傘の補充や、在庫無時は別の近隣スポットをユーザに案内するなどの柔軟な対応も可能になる。また、前出のネイティブアプリとの組み合わせで、NFC によるユーザ認証で傘の貸し借りが可能になる(従来通り、QR コードにも対応)。

Image credit: Nature Innovation Group

2018年12月に東京・渋谷駅周辺の50ヵ所からスタートしたアイカサだが、当初1,000人程度だったユーザも約1年半で10万人弱にまで成長。鉄道会社らとの提携による駅周辺の拠点開発が成長に貢献した。新型コロナウイルスの影響で、中国にある従来モデルの工場からの納品が不安定になっていることも一時停止の一因だが、プロダクトのみならず UX を大幅に改善し、一年で最も需要が増す梅雨にサービス再開の照準を合わせた形だ。

Nature Innovation Group は、2018年12月にシードラウンド、2019年6月にプレシリーズ A ラウンドで3,000万円を資金調達。2019年には Incubate Camp 12th、B dash camp 2019 Spring in Sapporo の「Pitch Arena」に採択された。

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