置き社食サービス「OFFICE DE YASAI」運営のKOMPEITO、シリーズBラウンドで4億円を調達——ニッセイC、iSGS、静岡C、広島VCなどから

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Image credit: Kompeito

オフィス向け社食サービス「OFFICE DE YASAI(オフィスで野菜)」を運営する KOMPEITO は14日、シリーズ B ラウンドで約4億円を調達したと発表した。このラウンドに参加したのは、ニッセイ・キャピタル、iSGS インベストメントワークス、静岡キャピタル、広島ベンチャーキャピタル。なお、調達額には日本政策金融公庫からのデットも含まれる。

KOMPEITO にとっては、2017年3月に実施したシリーズ A ラウンド(ニッセイ・キャピタルなどから1.5億円の資金調達)に続くものだ。2014年7月のインキュベイトファンド(調達額非開示)、2014年11月のマヨネーズ大手のキユーピー(東証:2809)からの5,000万円の調達、2016年6月の JA全農との資本提携(調達額非開示)を踏まえると、KOMPEITO の累計調達額は5億円以上。

同社では今回調達した資金を使って、OFFIICE DE YASAI のカスタマーサポート機能、商品、サービス、人員の強化を行う。また、これまでに築き上げた物流や商品などのアセットを活用し、新規事業を推進するとしている。

「OFFICE DE YASAI」は2014年4月に2014年4月に正式ローンチ、オフィスに小型の冷蔵庫を設置し、定期的にKOMPEITO のスタッフが手軽に食べられる野菜パックを装填している。オフィスの従業員は勤務時間の合間など小腹が空いたときに、100円程度で野菜パックを購入することができ、代金は冷蔵庫付設のコインボックスに入れるしくみだ。その後、キャッシュレスで支払える「YASAI PAY」も導入した。

Image credit: Kompeito

2018年にはオフィス向けに野菜だけでなく、ランチの補助に使える惣菜やおかずを常設の冷凍庫に届ける「OFFICE DE GOHAN(オフィスでごはん)」メニューを導入。先月には新型コロナウイルス流行の影響によりテレワークが拡大したのを受けて、自宅にサブスクリプションで野菜を届ける「OUCHI DE YASAI(おうちで野菜)」やサラダデリバリのサブスクを開始した。

物流ネットワークの拡大方法も興味深い。自社スタッフに加え、業務時間が限られる新聞や牛乳の配達事業者と提携し業務の一部を依頼。収益チャネルを増やしたい事業者と、迅速にエリア拡大を図りたい KOMPEITO の双方の利益が一致した。以前、朝日新聞サービスアンカー(ASA)の事例を紹介したが、現在は読売新聞販売店(YC)、明治牛乳の宅配ネットワークなども活用されている。

OFFICE DE YASAI を導入する拠点数は2020年5月現在1,500カ所。2015年11月に160社、2017年に400社(こちらは拠点数ではなく事業者数)だったことを考えると、これらの数の推移だけで見れば、成長はやや鈍化傾向にあるようにも見える。

ごはんメニューの一部
Image credit: Kompeito

実際のところ、OFFICE DE YASAI がサービスを開始して以降、オフィスに食事などをデリバリしてくれる競合はかなり増えた。類似サービスが刻々と姿を現す中で、国内では早熟期にサービスを開始した KOMPEITO としては、さらなる事業開発が求められる。それがすなわち、惣菜や自宅配送、サブスクなどサービスの多様化だ。

既存の他サービスとの差別化について、BRIDGE の取材に対し、KOMPEITO は次のように述べている。

当社の強みとしては、生鮮を扱えることです。生鮮を扱うにはこまめな管理が必要で、そのための物流が必要になる。他サービスでは月に2〜3回しか管理できないところもあるが、OFFICE DE YASAI では週2回以上の管理が行える。

惣菜はもちろん、サラダやフルーツの生鮮が扱えることから、より健康的でバランス良い食事が可能になる。また、昼食はもちろん、朝食、間食、残業時と、より幅広いシーンで24時間利用してもらえる。

国の医療費削減の観点からも、個人のウェルビーイングの観点からも、未病改善策の一環として食事に配慮することは奨励されるようになった。現在はテレワークを余儀なくされながらも、with コロナ、アフターコロナとして、この労働スタイルが恒久的に定着したら、人々の食事スタイルも変化するだろう。今後また、新たなサービスが発表されることを期待したい。

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