米国版2ちゃんねる「Reddit」がブロックチェーン活用のコミュニティポイントを導入、トレード可能な資産に

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コミュニティポイントのイラスト Image Credit : Reddit

ピックアップ:Reddit Rolls Out ‘Community Points’ on Ethereum to Incentivize Positive Behavior

ニュースサマリー:米国を中心に世界で4億人以上のユーザーを抱える掲示板SNS「Reddit」は、ブロックチェーンをベースとした“コミュニティ・ポイント”機能の追加を発表した。

Redditは、国内の事例でいえばかつての2chのような、投稿型のソーシャルサイトとしても紹介される。サブレディットと呼ばれる2chでいうところの板(スレッド)のような機能を持ち、主に質疑応答やディスカッションを目的に利用されている。米国ではTwitter以上の人気を獲得しており、2019年2月には、Tencent(腾讯)やSequoia、Fidelity、Andreessen Horowitzから計3億ドルを調達している。

※本記事の内容はPodcastとして Sportify及びStandfmなどでも配信しています

 

話題のポイント:以下では、Redditポイントの「稼ぎ方」「用途と意義」「技術的仕組み」の3つにフォーカスして紹介していきます。まず「稼ぎ方」はシンプルで、投稿や(投稿に対する)コメントの量と質に応じて付与される仕組みです。

次に「用途と意義」ですが、これは3つに分けられます。一つ目は有料メンバーシップへの支払いで、加入すると広告が排除されたり、バッジ・GIF・絵文字など様々なコンテンツにアクセス可能です。

二つ目は、貢献度スコアです。貢献度のスコアは常にプロフィールに付随して表示されます。これにより、ユーザーはお互いのコミュニティに対する貢献度の高さ(信頼性)を推し量ることが可能です。

三つ目は、投票力の増加です。Redditの有名な機能の一つに、投稿に対する投票機能があります。投票といっても「いいね」のような機能で、誰でも簡単に押すことができて、より多くの投票を集めた投稿ほどサイト上部の見られやすい位置に移動されるようになっています。

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左上の赤い⬆︎マークが1票を示す。

同社によれば、コミュニティポイントを持っているユーザーほど、投票の力が高くなっていくそうです。通常の投票力は全ユーザー均一で1ですが、これが1以上の値に変化していくのだと予想されます。したがって、より正確で重要度の高い(貢献度高いユーザーに評価された)投稿が、サイト上部に表示されやすくなります。

これらの機能の目的は、貢献への動機づけと信用の可視化にあります。有料プランなどのインセンティブは参加者に望ましい行動を促すに最適です。一方で信用度の可視化は、コミュニティにおけるユーザー同士の相互理解や議論の質を向上させます。

一方で、不正にポイント稼ぎが横行したりすれば大きな損失を被るリスクもあります。加えて、一般的な暗号通貨のように単なる投棄対象と見做されてしまった場合、議論の活性化という本当の目的からそれた副作用を生むリスクもあるでしょう。

さて、三つ目の「技術的仕組み」ですが、RedditポイントはEthereumブロックチェーン上で発行・流通する暗号通貨(ERC20トークン)です。よってポイントはReddit外部でもトレード可能な特殊な資産になります。

同ポイントの興味深い性質は、ブロックチェーンをベースにしているため、Redditというプラットフォームが停止しても、特定のコミュニティがRedditを離れても、Redditポイントは存在し続ける点です。

以上「稼ぎ方」「用途と意義」「技術的仕組み」の3つを紹介してきましたが、コミュニティポイント機能は本当に利用されていくのでしょうか。

暗号通貨プロジェクトの多くはRedditで独自のサブレディットを持っていて、情報共有や議論の場として頻繁に使っているため、彼らがRedditポイントを最初に使い始めるユーザーになるだろうと予想されます。

暗号通貨を用いたコミュニティトークンといったアイディアは前からよく語られていました。また、一昔前の国内の暗号通貨界隈では、「トークン・エコノミー」なんて言葉は一時期バズワード化し、様々なスタートアップが登場していました。

しかし、Redditほどの巨大ソーシャルプラットフォームが、本腰を据えて暗号通貨のコミュニティポイントに取り組むというのは驚きのニュースです。ポイントシステムはRedditを次世代のSNSへと進化させる可能性すらあるでしょう。