タイのデジタル決済スタートアップDigio、シリーズBラウンドで400万米ドルを調達

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タイのデジタル決済スタートアップ Digio は、プロダクト開発加速のため、複数の投資家からシリーズ B ラウンドで400万米ドルを調達したと発表した。

この資金調達には、タイの銀行間決済プロバイダー PCC、Beacon Venture Capital、Private Equity Trust for SME Growing Together 2 が参加した。

Image credit: Digio

2012年に設立されたバンコクを拠点とする Digio は当初、モバイル向け POS アプリケーションの開発に注力していた。その後、デジタルデータ収集ツール、ソフトトークン、決済ゲートウェイなど、ソフトウェアとハードウェアの両方の決済ソリューションを提供するまでに拡大してきた。

加えて同社は最近、タイ銀行から決済サービスのライセンスを取得し、消費者や中小企業に対しより直接的に新しい決済サービスを提供できるようになった。

Digio は今回の新しい資金を使って、製品やサービスの開発を加速させる予定だ。同社によると、現在の新型コロナウイルス危機下においては、キャッシュレス決済を支えるインフラが、オンライン・オフライン問わず、消費者および企業間全ての取引においてより大きな役割を果たすようになるという。

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Digio は最近、PCC と共同で中小企業の非接触型クレジットカード決済の受入処理をより安全にする低コスト POS 端末「FLite」をローンチした。また、同社はタイの大手金融機関と協力して、オンラインおよびオフラインの小売店が顧客に請求書を発行し、QR コードを介して支払を回収できるプロダクト「MeeBill」をローンチした。

Digio の創業者兼 CEO である Nopphorn Danchainam 氏は次のように述べている。

我々の使命は、タイとより広い東南アジア地域で、安全で摩擦のないデジタル決済を可能にすることです。

現在、同社はバンコクとチェンマイに計3つのオフィスを持ち、日本、マレーシア、ミャンマーなどアジア全地域の顧客にサービスを提供している。Digio は2017年、調達額非開示でシリーズ A ラウンドの資金調達を実施した。このラウンドには、Singtel が出資する Intouch のVC部門 InVent が参加している。

【via Tech in Asia】 @Techinasia

【原文】

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