アプリコット・ベンチャーズ、起業家向け支援プログラム「FLAP」にリモートプランを開設——新型コロナ対応で

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アプリコット・ベンチャーズは1日、同社が2018年から運営している起業家向けオフィス支援プログラム「FLAP」の提供内容を拡充すると発表した。具体的には、物理的なオフィスを持たないスタートアップ向けの「リモートプラン」を開設。これまで1期(3ヶ月毎採択)につき6チームだった採択数も1.5倍の9チームに拡充し、年間を通じての採択数は合計36チームとなる予定。採択1回あたりの提供期間の半年間は今後も変わらず、「オフィス支援プラン」の採択チームには、東京・渋谷の「Plug and Play Shibuya 」や「GUILD SHIBUYA」、東京・丸の内の「ビジネスエアポート東京」でのオフィス提供を行う。

新型コロナウイルスの影響で多くのスタートアップが従業員のテレワークを余儀なくされ、この機会にオフィスの所有を見直すスタートアップも少なくない。BRIDGE の取材に対し、アプリコット・ベンチャーズ代表取締役の白川智樹氏は、「最近、オフィスを構えずにリモートで創業するスタートアップが増えてきている印象」と語り、そのような需要に応じたプランを開設する決定に至ったという。

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リモートプランは、今日から募集を開始した FLAP 第9期から適用される予定。FLAP 第9期(2020年7月1日〜2019年12月31日)への応募は、今日6月1日から6月12日まで受け付けられている。1. 会社を設立して6ヶ月以内、または6ヶ月以内に会社設立を予定している、2. IT 関連のスタートアップである、3. 「FLAP」コミュニティに積極的に関わる、の3つの条件を満たす必要がある。

FLAP では、これまで8期を通じて通算33チームが支援を受けてきた。輩出スタートアップには、ユーザエンゲージメント向上のためのコミュニティツール「commmune」、整形外科や接骨院のリハビリ業務を支援する「リハサク」、フットギアブランド「OAO」を運営するEPOQ、レンタルスペース時間貸し予約・決済システム「YAGO」を運営するライブルーム、チーム向けクラウドメールサービスの「Onebox」などがいる。

アプリコット・ベンチャーズは FLAP と並行して、DeNA 系のデライト・ベンチャーズと社会人向け2ヶ月間の起業支援プログラム「Springboard」を共同で運営している。Springboard の第1期は今年2月〜3月の2ヶ月間がプログラム期間となったため、デモデイもフルリモート体制となった。応募130チームから8チームが採択され、うち数チームについては、アプリコット・ベンチャーズなどから投資を実行する可能性があるとしている。

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