LGBTQ向けSNS「Blued」運営、中国企業への逆風が強まる中でNASDAQ上場へ

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Image credit: Blued

中国のゲイ向け出会い系アプリ「Blued」を運営する Blue City Holdings(藍城兄弟)は16日、NASDAQ への上場申請を提出した。

重要視すべき理由:コンサルティング会社 Frost & Sullivan のレポートによると、4,900万人のユーザを誇る Blued は、 LGBTQ(レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー、クィア)コミュニティのための、中国最大のソーシャルデイティングアプリだ。

  • 同社のアメリカの証券取引所への上場申請は、中国のテック企業が香港上場に関心を示している現在の傾向を逆手に取ったものだ。
  • アメリカの政府機関は、Luckin Coffee(瑞幸咖啡)に代表される一連の会計不祥事を受けて、中国を含む外国企業に対する規制をより厳しくすることを求めている。
  • それでも、アメリカ上場は中国での上場より関心を集めるかもしれない。中国では、LGBTQ コミュニティに対する進歩的な見解はあまり得られていないからだ。
  • Blued の世界展開は、アメリカの Grindr や Hornet に競合する可能性がある。

詳細:提出資料によると、同社は資金調達目標として5,000万米ドルという金額を仮設定した。昨年9月の Bloomberg の報道では、IPO は10億米ドルの評価額で2億米ドル程度の資金調達が見込まれているとの情報筋の話を引用していた。

  • LGBTQ がいまだに物議を醸し規制が厳しい中国は、北京に拠点を置く同社の主要市場であることに変わりはない。
  • しかし、2020年3月時点で同社の月間アクティブユーザ数600万人のうち、半数近くがインド、韓国、タイなど中国以外の国からのユーザであることから、同アプリはグローバルな存在感を築きつつあると同社は述べている。
  • 提出資料によれば、Blued は依然として赤字だが、株主に帰属する純損失は、前年同期1億9,590万人民元(約29.6億円)から2020年第1四半期には2790万人民元(約4.2億円)に縮小している。
  • 同アプリはコアとなる出会い系機能のほか、ライブストリーミングコンテンツ、代理出産マッチングサービス「Bluedbaby(藍色宝貝)」、ヘルスケアサービス「He Health(荷尔健康)」も運営している。
  • ライブストリーミングは同社の主要な収益源であり、2019年には6億7,000万人民元(約101億円、88.5%)の収益を生み出している。同社は残りの収益の一部を会員制サービスや広告などで稼いでいる。
  • 創業チームは Blue City Media を通じて同社株式の37%を保有している。Xiaomi(小米)創業者の Lei Jun(雷軍)氏が立ち上げたベンチャーキャピタル Shunwei Ventures(順為資本)は12.3%を保有しており、最大の機関投資家となっている。その他の株主には、CDH Investments(鼎暉投資)、Liberty Hero、Crystal Stream Fund(清流資本)などがいる。
  • AMTD Global(尚乗国際)、CLSA Limited(中信里昂)、Loop Capital Markets(路通金融)、Tiger Brokers(老虎証券)が共同で幹事証券を務める。

背景:2012年に創業した Blued は、7回の資金調達ラウンドで合計1億3,000万人民元(約19.6億円)のベンチャー資金を獲得している。

  • 「Grindr」を保有する中国の Beijing Kunlun Tech(北京崑崙科技)は3月、アメリカのゲイ出会い系アプリの99%の株式を売却した。この1年前には、アメリカの規制当局が国家安全保障上の懸念を理由に処分を迫っていた。

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【via TechNode】 @technodechina

【原文】

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