ウェアラブル搾乳ポンプ「Willow」のCEOに元Airbnbの女性幹部が就任、母の経験伝える

SHARE:
画像出典:Willow

ピックアップ:How Airbnb exec Laura Chambers landed her first CEO job at femtech startup Willow just as the pandemic hit

ニュースサマリー:元AirBnB、eBayの幹部で3児の母でもあるLaura Chambers氏が、6月16日、搾乳器を製造販売するWillowのCEOに就任した。

詳細情報:Willowは2014年カリフォルニア州にて設立。動作音のないのウェアラブル搾乳ポンプを開発・販売している。従来の搾乳器にある長いチューブやコード、ボトルが付随しないオールインワン型のため、母親はどこでも搾乳を行えることが特長。ワーキングマザーが増え、マルチタスクがより求められる時代に、搾乳を手軽にすることで母親たちが母乳育児を続けることを支援している。

  • 同社の収益は2018年から2019年にかけて前年比140%増となり、2020年も前年比50%近くまで伸びることが予想されている。
  • Amazon、buybuybaby.com、Babylistなどの主要なオンライン小売チャネルでの取引を大幅に拡大し、ユーザー数は現在7万人程度で2018年から2019年にかけて120%増加したという。
  • 同社プレスリリースによると、直近では2019年12月に2,000万米ドルを調達し、累計1億米ドルを調達している。
  • 今回CEOに就任したChambers氏は2018年7月〜2020年6月まで、AirBnBで2年間従事し、ホストのコミュニティ部門のゼネラルマネージャーを務めていた。Willowの共同創業者で会長のJosh Makower氏からの打診を受け、自身の母親としての経験からCEO就任を決めた。Chambers氏は、同プレスリリースで下記の声明を発表している。

「母」という経験は素晴らしいものですが、時に信じられないほど困難です。私はこの8年間、管理職であると同時に母親でもあり、常にそうした振れ幅の中で生きる母親たちをサポートしたいという使命感を抱いていました。母親には、イノベーションと素晴らしいデザイン、そして大切なものを守るためのテクノロジーソリューションが必要です。

背景:BabyTechマーケット価値としては、Forbesが昨年5月に460億ドルと試算しているものがある。この中で、2013年から同マーケットのスタートアップに対して投じられた資金は5億ドルに到達している。

執筆:理沙子(Risako Taira)/編集:増渕大志

Members

BRIDGEの会員制度「Members」に登録いただくと無料で会員限定の記事が毎月10本までお読みいただけます。また、有料の「Members Plus」の方は記事が全て読めるほか、BRIDGE HOT 100などのコンテンツや会員限定のオンラインイベントにご参加いただけます。
無料で登録する