中国のAI市場は2024年までに127.5億米ドルに、画像と音声認識で世界トップシェア掌握へ【IDC・Canalys報告】

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Xinhua(新華社)と Sogou(搜狗)が共同開発した 3D・AIのニュースアナウンサー「Xin Xiaowei(新小微)」
Image credit: Sogou(搜狗)

<ピックアップ> China’s AI Software Market Will Be Worth USD12.8 Billion in 2024, IDC Says

ニュースサマリー:大手 IT リサーチ会社 IDC は6月、報告書「中国の人工知能ソフトウェア・アプリケーション2019年後期版(中国人工智能市場軟件及応用半年度研究報告、2019下半年)」をリリース。AI ソフトウェア・アプリケーション市場は2024年までに127億5,000万米ドルに達し、年平均成長率は39.9%になると予想した。

重要視すべきポイント:国家主導で推進する中国人工知能の市場においては、コンピュータビジョン(画像解析)や音声認識市場が大きく成長している。

詳細情報:IDC のデータによると、2019年に中国のコンピュータビジョンアプリケーション市場は14億6,500万米ドルに達し、4つの主要な画像認識ユニコーンが市場を支配した。主にセキュリティ分野やスマートシティ分野で成長している。顔認識技術はオフィスビル等でも多く広がっている。

  • 中国の AI スタートアップの中でも、SenseTime(商湯科技)はコンピュータビジョン領域で市場の約20%を占め、Megvii(昿視)、CloudWalk(雲従科技)、YITU Technology(依図科技)が続いている。
  • 音声分野でも市場規模は昨年12億2,000万米ドルに達した。iFlytek(科大訊飛)が最大の市場シェアを獲得。
  • Baidu(百度)の音声技術を搭載したスマートスピーカー「Xiaodu(小度)」の出荷量は、世界トップ2にランク。Canalys のデータによると、2020年の第1四半期のスマートスピーカーの出荷台数は2,030万台で、上位5社は Amazon、Baidu、Alibaba(阿里巴巴)、Google、Xiaomi(小米)であった。
  • IDC の予測によると、2020年には中国で1億人のユーザが音声対話機能を使用し、将来的には V2E(Voice to Everything)が実装され、家電製品、自動車、オフィス機器に徐々に音声モジュールが組み込まれる。「音声インターネット時代」の波がやってくる可能性がある。
中国の AI 市場におけるコンピュータビジョンアプリケーション主要プロバイダ
Source: IDC 中国人工智能市場軟件及応用半年度研究報告、2019下半年
中国の AI 市場における音声認識・発声アプリケーション主要プロバイダ
Source: IDC 中国人工智能市場軟件及応用半年度研究報告、2019下半年
スマートスピーカー出荷台数の国別推移。中国はアメリカを抜き、世界シェアの51%を掌握。
Source: Canalys

背景:IDC は日本国内での AI システム市場予測を6月に発表。2020年の国内 AI システム市場は、前年比43.2%増の1,172億1,200万円と IDC では予測。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響による IT 支出の抑制によって AI プロジェクトが停滞し、サービス市場とソフトウェア市場の成長スピードがいったん減速。2020年の反動や経済の回復から、2021年は前年比45.7%増と勢いが戻ると予測している。

via Yical Global(第一財経 環球版)

執筆:國本知里/編集:岩切絹代