中国で拡大する声の市場、ByteDance(字節跳動)が次に狙う「AIナレーション」の世界

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「Fanqie Changting(番茄暢聴)」

<ピックアップ> 字节跳动通过新 App 番茄畅听入局长音频市场

ニュースサマリー:北京に拠点を置き、TikTok(抖音)を運営する ByteDance(字節跳動)は6月8日、AI がテキストのナレーション生成を行うオーディオブックアプリ「Fanqie Changting(番茄暢聴)」をリリースした。

重要視すべき理由:オーディオコンテンツ市場は中国で急成長。オンラインオーディオの消費者数は2018年には4億1,600万人に達し、今年は62億人民元(約940億円)規模に達すると予測。ByteDance はオーディオコンテンツ領域でも AI を活用し、事業を拡大しようとしている。

詳細情報:TikTok 以外にも多くの事業を展開する ByteDance が AI オーディオブックアプリ「Fanqie Changting」をリリース。開発元は Zhending Technology(臻鼎科技)だが、実際のコントロールは ByteDance CEO Zhang Yiming(張一鳴)氏と言われている。コンテンツの多くは人間ではなく AI によってナレーションされている。

  • Fanqie Changting は、月額18人民元(約270円)、3ヶ月で50人民元(約760円)、6ヶ月では99人民元(約1,500円)で販売している。有料メンバーはオーディオブックをダウンロードして広告無しで聴くこと、他のアプリ内購入に使用できるゴールドコインの形で報酬を獲得するオプション等がある。
  • ファンタジー小説など幅広い本を備えており、ユーザーは標準・感情・ブティックの男性または女性の AI ナレーションから選択することが可能。
  • これにより、ByteDance は中国の長編オーディオの領域に足を踏み入れることとなる。現在は Ximalaya(喜馬拉雅)、Lychee FM(またの名を Lizhi=荔枝)、Dragonfly FM(蜻蜓 FM)などのプレイヤーが支配している。
  • Tencent(騰訊)も、今年の4月に独自の統合ポッドキャスト、オーディオブック、一般的なロングオーディオプラットフォームをリリースしたばかり。

背景:ByteDance はオンライン教育市場に対しても AI を活用した幼少期向けオンライン教育アプリケーション「GuaGuaLong English(瓜瓜龍英語)」「GuaGuaLong Mind(瓜瓜龍思維)」を4月にリリース。新規事業として、AI を活用したアプリ・サービスを近年多く展開している。

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via TechNode 中文版(動点科技)

執筆:國本知里/編集:岩切絹代・平野武士

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