植物由来食品マーケットプレイス「Vegewel Marché(ベジウェルマルシェ)」運営のフレンバシー、KVPからシード資金を調達

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右から:代表取締役 播太樹氏、Vegewel プロデューサー 千葉芽弓氏、取締役 CTO 高見沢徳明氏
Image credit: Fremassy

植物由来食品のマーケットプレイス「Vegewel Marché(ベジウェルマルシェ)」を運営するフレンバシーは2日、シードラウンドで KVP から資金調達したことを明らかにした。調達金額は明らかにされていないが、関係者によれば数千万円とみられる。同社では調達した金額を使って、マーケター、エンジニア、デザイナーの採用を強化するほか、インターンの募集を始める。

フレンバシーは2015年2月、三井住友銀行出身の播太樹氏(現、代表取締役)らにより創業。食の制限に特化したレストランガイド「Vegewel」とメディア「Vegewel Style」を運営している。昨年9月、植物由来の食材に特化した食品マーケットプレイス Vegewel Marché を開設し、最初の商品として無化調の米粉カップ麺「Vegewel RICE NOODLES」を発売した際の経緯は既報の通りだ

フレンバシーでは今年に入り、Vegewel Marché の中に、複数の植物由来食品の詰め合わせからなる月替わりのサブスクメニューを導入。これが当たり、2020年5月までの4ヶ月間で購入者数および売上共に、以前の3倍にまで成長を見せた。フレンバシーでは、アメリカの Beyond Meat や日本の DAIZ などが牽引する代替肉ブームも植物由来食品に追い風になっているという。

プラントベース月替りBOX
Image credit: Frembassy

食品の D2C サブスクが増える中、今回、KVP が単独出資を決めた理由として、KVP 代表取締役社長でパートナーの長野泰和氏は BRIDGE に寄せた声明の中で次のようにコメントしている。

経営チームの人柄とサービスの観点から出資を決定しました。経営者のヴィーガン業界に対する知見が深く、また性格面では謙虚で愚直に努力できる印象を受けました。今後、業界の変化があったとしてもやり切れると思っていて、誠実なコミュニケーションが取れるのが人柄に惚れた理由です。

サービス面はヴィーガン向けのECサイトをメインで運営していながら、メディアを運用しておりヴィーガンまわりのSEOで1位を取れていて第一想起に成功している点、定期便を4月から開始して、4月、5月と売上を着実に積み上げている点が素晴らしいと考えています。

人気商品の自社開発を行っていて、今後の商品の拡大のさせ方や競合優位性の作り方など今後の戦略面でも大きく期待ができると感じています。

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