ロボティクスプラットフォーム開発のRapyuta Robotics、シリーズB2ラウンドでマーキュリアインベストメントから資金調達

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Rapyuta Robotics の AMR
Image credit: Rapyuta Robotics

東京、バンガロール、チューリッヒに拠点を置き、クラウドロボティクス・プラットフォームを開発する Rapyuta Robotics は20日、シリーズ B2 ラウンドでマーキュリアインベストメント(東証:7190)から資金調達したことを明らかにした。Rapyuta Roboticsマーキュリアインベストメントの両社は共に調達・出資金額を明らかにしていない。Rapyuta Robotics にとっては、今年2月に発表した(実行は昨年12月)シリーズ B1 ラウンド(推定6.5億円)に続くものとなる。

Rapyuta Robotics は、チューリッヒ工科大学からスピンオフしたスタートアップ。CEO の Gajan Mohanarajah 氏は東京工業大学で修士号を取得、チューリッヒ工科大学で博士号を取得し、2014年に東京で起業した。現在はチューリッヒとバンガロールに開発拠点を持ち、社員はエンジニアが中心。同社が開発・提供する「rapyuta.io」は、さまざまなロボットを統合的に運用・管理できるクラウド型のロボティクスプラットフォームで、複数メーカーの異なるロボット横断で個別動作のためのプログラミング作業が簡略化できるのが特徴だ。

マーキュリアインベストメントは日本政策投資銀行が中心となり2005年に設立され、現在は伊藤忠商事らを LP とするファンドを運用している。香港、中国本土、タイなどに子会社を有し、アジア諸国での投資活動や事業開発拠点を持っていることが特徴だ。同ファンドのアンカー LP である伊藤忠商事の取引先や関連会社には物流開発プレーヤーが多いことから、これらの企業への AMR(物流向けの協働型ピッキングロボット)導入で Rapyuta Robotics を支援したい考えだ。

マーキュリアインベストメントのこれまでのスタートアップへの出資を見てみると、オンラインマンションギャラリー「ROOV」を展開するスタイルポート、キーテクノロジースタートアップのビットキー、地域 SNS アプリ「PIAZZA」運営の PIAZZA など。

Rapyuta Robotics では、AMR 導入を通じて得られるピッキングテクノロジーの知見を rapyuta.io のコミュニティにフィードバックし、rapyuta.io に参加するデベロッパ各社の開発にも還元していきたいとしている。

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