D2CファッションテックのBrandit、プレシリーズAラウンドで1億円を調達——ギークス、DIMENSION、三菱UFJキャピタルから

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Image credit: Brandit

D2C ファッションテックスタートアップの Brandit は24日、プレシリーズ A ラウンドで1億円を調達したことを明らかにした。このラウンドのリードインベスターは IT 人材サービスのギークス(東証:7060)が務め、ドリームインキュベータ(東証:4310)傘下の DIMENSION と三菱 UFJ キャピタルが参加した。Brandit にとっては昨年11月に実施したシードラウンドに続くもの。DIMENSION はシードラウンドに続く出資となる。

Brandit は、モバイル動画によるメディア事業やライブコマース事業を営む Candee からスピンアウトする形で昨年11月に設立。有名インスタグラマー佐野真依子氏がディレクターを務める D2C ブランド「TRUNC 88」の運営のほか、D2C ブランド製品の開発・生産・販売・物流を一気通貫で可能なシステムや、アパレル向け EC プラットフォーム「BRANDIT system」を提供している。BRANDIT system を使えば受注だけでなく、原価管理や販売チャネル別手数料も一元管理でき利益の最大化を狙えるという。

資金調達を受けて、Brandit では今回のリードインベスターであるギークスの人材ネットワークを活用しエンジニア採用を強化、また、インバウンドマーケティングとインサイドセールスを強化する。D2C ブランド事業では、TRUNC 88 に加え、進行中3つのプライベートブランドの準備資金に充当するとしている。ギークスにとっては、出資した金額の一部が、人材紹介サービスの提供により自社事業に還元される効果が期待できる。

この分野では、ファッション D2C プラットフォームの「picki(ピッキー)」がシリーズ A ラウンドを発表したばかりだ。また、ここ数ヶ月では、ファッション提案アプリ「FACY(フェイシー)」を運営するスタイラーは、ファッション小売向けの OMO 支援対応を強化すると発表、日本や東南アジアで事業展開する AnyMind Group は、D2C 商品開発・生産プラットフォーム「AnyFactory」をローンチしている。丸井グループb8ta の D2C スタートアップとの取り組みも注目に値する。

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