中国のフラッシュセールサイト「Vipshop(唯品会)」、香港での二次上場を検討か【報道】

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Image credit: Vipshop(唯品会)

アメリカに上場している中国のオンラインディスカウント小売業者 Vipshop(唯品会)は、香港証券取引所への二次上場を検討していると報じられている。

重要視すべき理由:Vipshop は香港証券取引所への二次上場を検討している。Vipshop は、米中間テック戦争のリスクヘッジのため、香港での二次上場を検討している一連のアメリカに上場する中国テック企業の中で最新の存在だ。

  • 調査機関 100ec.com(電商門戸)のレポートによると、Vipshop は2019年の中国の小売電子商取引市場で約2%のシェアを持ち、Alibaba(阿里巴巴)、Pinduoduo(拼多多)、JD.com(京東)、Suning.com(蘇寧)などの競合に続き第5位にランクされている。
  • Vipshop の株価は過去12ヶ月間で3倍近くに上昇し、2019年8月の7米ドル前後から現在では20米ドルを超えた。一方、Alibaba の株価は50%上昇し、JD.com は同じ期間に100%跳ね上がった。

詳細情報:この件に詳しい関係者の話を引用したロイターの調査会社 IFR のレポートによると、Vipshop は Alibaba や JD.com の足跡をたどって、香港市場への二次上場に向けて予備的な協議を行っている。

  • 同レポートによると、上場は早ければ今年中にも実現する可能性があるという。また、募集金額の規模に関する詳細は明らかにされていない。
  • 13日、この件について同社に問い合わせたが、コメントは得られなかった。

背景:Tencent(騰訊)は過去2年間で Vipshop の保有株式を増やし、現在の持分は9.6%

  • Tencent は、Vipshop と JD.com(JD もまた Vipshop の投資家である)を、Tencent のインスタントメッセージングアプリ「Wechat(微信)」と連携。Wechat に新規顧客を安定的に供給し、Alibaba に対する防御力を強化している。
  • Vipshop は2012年にニューヨーク証券取引所に上場し、総額7,150万米ドルを調達した
    7月には、中国国内株式市場の上昇が熱を帯びてきたことから、アメリカ上場の中国テクノロジー株の株価が急上昇した

【via TechNode】 @technodechina

【原文】

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