中国の自動運転トラックユニコーンTuSimple(図森未来)、評価額最大70億米ドルで米IPOを目指す【報道】

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Image credit: TuSimple

配送大手 UPS が出資する中国の自動運転スタートアップ TuSimple(図森未来)は、早ければ2021年初頭にアメリカ上場を目指していると報じられている。

重要視すべき理由:Tusimple がアメリカでの株式公開に成功すれば、主要な金融市場で上場を果たす世界初の自動運転企業となる。また、IPO は資本を必要としている同業他社への道を開く可能性がある。

  • ロボカー技術の開発が予想よりも遅れているため、IPO はリスクに対する投資家の意欲を試すことになるだろう。

詳細情報:北京とサンディエゴに拠点を置く Tusimple は、2021年の第1四半期に、35億〜70億米ドルの評価額でアメリカでの IPO 申請を提出する予定であると、中国メディアはこの件に詳しい関係者の話を引用して報じている

  • 一方、TuSimple は来月、多くの戦略的投資家から、目標評価額29億米ドルのコミットメントで3億米ドルのシリーズ E ラウンド資金調達を終えようとしている。IPO 直前の資金調達だと報道は伝えている。
  • フォルクスワーゲンの自動運転トラック部門 Traton は、TuSimple に1億4,000万米ドル、中国メディア大手 Sina(新浪)が1億ドルの投資を行うとみられる。Sina は、2016年に5,000万人民元(約7.6億円)のシリーズ A ラウンドに参加して以来、TuSimple の長年の支援者となっている。
  • IPO 前の資金調達を実施すれば、TuSimple の資金調達総額は6億米ドルを超えることになる。それでもこの数字は、同社を黒字化させるまでには十分とは言えない。CEO の Chen Mo(陳黙)氏は最近、黒字化までに10億米ドルの費用がかかると見積もっていると中国メディアは報道している。
  • Chen 氏によると、同社は5,000台のトラックを無人で運行し、年間3億米ドルの収益を上げることを期待しているという。同社は現在、アリゾナ州とテキサス州のいくつかの都市の高速道路で70台のロボリグによる自動運転トラック輸送サービスを試験的に実施している。
  • TechNode(動点科技)は17日、Tusimple に取材を試みたが、同社はコメントを拒否した。

背景:中国の自動車メーカーや自動運転スタートアップは、人件費や燃料費を削減のため自動運転トラックの実験を中国国内のいくつかの都市で行っているが、実験規制のためになかなか進展していない。

  • 中国最大手の自動車メーカー SAIC(上海汽車)は5月、中国の年に一度の政治イベントで、限られた条件下でハンズオフ運転を可能にするレベル3の自動運転車のテストを、中国の高速道路での旅客輸送や貨物配送サービスに対して許可するよう提案した
  • Tusimple の中国での自動運転トラックは、これまで、洋山港のある上海市のジオフェンスで囲まれた郊外エリアでのテストに限定されていた。Tusimple の CTO Hou Xiaodi(侯曉迪)氏は5月、同社のロボットトラックの走行距離は合計で約45,000kmに達したと述べたが、それ以上の詳細は明らかにしていない。

【via TechNode】 @technodechina

【原文】