P2P送金アプリ「Toss(토스)」を運営する韓国ユニコーンViva Republica、1億7,300万米ドルを調達——時価総額は26億米ドルに

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「Toss(토스)」
Image credit: Viva Republica

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P2P 決済サービス「Toss(토스)」を運営する Viva Republica は28日、Sequoia Capital China(紅杉資本)など既存投資家がリードしたラウンドで1億7,300万ドルを調達したと発表した。同社のプレスリリースによれば、このラウンドに参加した他の既存投資家には、Aspex Management、Kleiner Perkins Digital Growth Fund、Altos Ventures、Goodwater Capital、Greyhound Capital などがいる。

ブルームバーグは今年5月、Viva Republica が約2億米ドルの資金調達を目指していると報じていた。同社の累積調達金額は5億3,000万米ドルで、今回のラウンドを受けた同社の時価総額は26億米ドルに達した。調達した資金は、ユーザエンゲージメントデータを利用して、銀行や証券・保険会社からカスタマイズされた商品をレコメンドする「ワンストップ金融アプリ」の構築に充てられる。

2015年に送金サービスとしてスタートした Toss は、これまでに4,900万回ダウンロードされ、登録ユーザ数は1,700万人以上。現在、銀行業務、送金、ダッシュボード、クレジットスコア管理など、さまざまな金融サービスを提供している。

Viva Republica は昨年末、韓国でデジタル銀行「Toss Bank(토스은행)」を運営するための予備承認を取得しており、これが実現すれば、Kakao Bank(카카오 은행)K 銀行(케이은행、日本からアクセス不可)に次ぐ韓国で3番目のデジタル銀行となる。Viva Republica は28日、独自のユーザデータを利用してサブプライム信用貸出の延滞率を下げることで、中金利貸出(중금리 대출)市場のディスラプトを計画しているを明らかにした。

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via Caixin Global(財新環球版)

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