企業の福利厚生に使える恋愛ナビアプリ「Aill(エイル)」、地域活性化狙い九経連と婚期創出で協業

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Image credit: Aill

AI を活用した恋愛ナビゲーションアプリ「Aill(エール)」を運営する AILL は17日、オンラインで記者会見を開き、九州地域の経済活性化を目的とした婚期創出事業で、九州経済連合会(九経連)と協業すると発表した。アプリを通じて、九経連加盟企業間で社外の独身社員との出逢いの場を提供し、AI がコミュニケーション支援を行う。

AILL は2016年の創業(創業当初の社名は gemfuture)。はこだて未来大学の松原仁教授、北海道大学の川村秀憲教授、東京大学の鳥海不二夫准教授ら、AI の専門家が開発に協力している。AI キャラクターがカップル間のチャットに入り、適切なナビゲートによって、好感度や告白成功確率を上げ、両者の関係性進展を支援する。いわゆる出会い系アプリと違って、企業の福利厚生サービスとして社員に向けた職場以外との出会い創出に特化しているところが特徴で、ビジネスモデルも B2B である。

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九経連では、九州の経済活性化のためには人口減少の抑止が不可欠とし、 九州における人口減少の原因が「自然減少(未婚者増加)」と「社会減少(若者都心移住)」によるものであると指摘。Aill との協業を通じた婚期創出事業により、九州・山口において九経連加盟企業が魅力的な働き口としてアピール、人口減少ひいては地域経済の後退を抑止する姿勢を示していきたいとしている。

AILL は2018年、デジタルガレージ(東証:4819)と北海道新聞のジョイントベンチャー、D2 Garage が運営するスタートアップアクセラレータ「Open Network Lab HOKKAIDO」第1期に採択され、デモデイで最優秀賞を獲得。また、2019年に開かれた、B Dash Camp 2019 Spring in Sapporo でもファイナリストに採択された。昨年11月〜今年3月まで企業11社(企業名は非開示)でアプリのトライアルを実施し、サービスの安全性と有効性が確認されたとして、8月3日より関東圏を中心に事前登録を開始した

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