静岡大発・X線イメージセンサー開発のANSeeN、シリーズBで10.8億円を調達——サイバーダイン、環境エネルギー投資、DRONE FUNDらから

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Image credit: ANSeeN

※この記事は英語で書かれた記事を日本語訳したものです。英語版の記事はコチラから

静岡大学発のスタートアップで、X線イメージセンサーやカラーカメラを開発する ANSeeN は7日、シリーズ B ラウンドで10.8億円を調達したことを明らかにした。このラウンドに参加したのは、CYBERDYNE(東証:7779)と同社子会社 CEJ キャピタル、環境エネルギー投資、DRONE FUND、信金キャピタル、静岡キャピタル。

なお、調達金額には、商工組合中央金庫や浜松いわた信用金庫からのデットファイナンス、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)からの助成金が含まれる。同社にとって、これは2018年11月に実施したシリーズ A ラウンド(約3億円を調達)に続くものだ。今回ラウンドに参加した静岡キャピタルと信金キャピタルは前回ラウンドに続くフォローオン。

ANSeeN が開発したX 線カメラは、従来の X 線カメラに比べ高精細で内容物の形状を把握しやすく、波長情報により色をつけられるため、部位毎の材質の違いも見分けやすい。人工知能と併用し、検査員不要で手荷物検査が実現できるしくみの開発を目指す。同社では、従来では可視化が困難であった自動車や鉄道など金属鋳造部品などの可視化を実現可能としている。

AnSeeN では今回調達資金を使って、超高解像X線イメージセンサーおよび X 線カラーカメラの量産設備を導入し、2021年中に量産体制を構築し、非破壊検査や歯科検査装置への搭載を目指す。CYBERDYNE とは、超高解像 X 線カラーカメラのサイバニクス産業での応用・事業化を推進する。

AnSeeN は2018年11月、JR東日本のインキュベーション/アクセラレーションプログラムの第2期に採択され、デモデイではインキュベーションコース対象チームで最優秀賞を獲得した

via PR TIMES

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