ゲーム中にプレーヤー同士が映像・音声で繋がれるアプリ「Bunch」、シリーズAで2,000万米ドルを調達——日本市場進出へ

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Image credit: Bunch

ニューヨークとトロントを拠点とする Bunch は、モバイルゲーム中にプレーヤー同士が繋がれるアプリ「Bunch( iOS / Android )」を開発するスタートアップだ。同社は17日、2,000万米ドルを調達しシリーズ A ラウンドをクローズしたことを明らかにした。このラウンドはアメリカの VC 大手 General Catalyst がリードし、複数のゲームデベロッパや VC 各社が参加した。投資家は次の通り。

<ゲームデベロッパ>

  • Electronic Arts
  • Krafton(PUBG)
  • ミクシィ(東証:2121)
  • Take-Two Interactive Software
  • Ubisoft
  • Supercell
  • Riot Games
  • Miniclip
  • コロプラ(東証:3668)傘下のコロプラネクスト     など。

<VC>

  • LVP
  • Northzone
  • Streamlined Ventures
  • Konvoy Ventures
  • OneTeam Ventures
  • Velo Partners
  • Golden Venture Partners
  • Alven Capital Partners     など。

なお、この調達と合わせ、リードインベスターである General Catalyst のマネージングディレクター Niko Bonatsos 氏が Bunch の取締役に就任する。Bunch は2017年の創業来、4回にわたるシードラウンドで800万米ドル(Crunchbase によれば790万米ドル)を調達しており、今回の調達を受けて累積調達額は2,800万米ドルに達した。

Bunch の創業者3人。左から:Jason Liang 氏、Selçuk Atlı 氏(CEO)、Jordan Howlett 氏
Image credit: Bunch

Bunch はマルチプレイヤーモバイルゲームを複数人で同時に楽しみ合えるアプリだ。同じゲームに参加するプレイヤー同士が、離れていてもビデオチャットまたはボイスチャットで繋がることができ、「モバイルゲーム版の Discord」の異名を持つ。

ゲームデベロッパが Bunch を自社ゲームに組み込めば、この体験をユーザに提供することが可能になる。Bunch はこれまで欧米のゲームデベロッパ作品とのインテグレーションに注力してきたが、今回、ミクシィとコロプラネクストが投資家に加わったことで、日本のゲームデベロッパ各社とのインテグレーションを強化するとみられる。

Bunch の CEO で共同創業者の Selçuk Atlı 氏は、次のようにコメントしている。

マルチプレイヤーゲームは新しいソーシャルネットワークだ。(中略)

それぞれのゲームは切り離された島のようなものだが、Bunch ではプレイヤーが好きなゲームの中や外で友達と繋がれる方法を提供する。そして、General Catalyst や世界中の人気ゲームメーカー各社と手を組めたことを大変嬉しく思う。

今回のシリーズ A ラウンドは、2020年3月初めから Bunch が大きく成長し、月間アクティブユーザ数が以前の50倍超に増えたのを受けてのものだ。ユーザ増加と合わせ、Bunch のユーザ層は以前に比べニッチではない存在となり、Z 世代(1990年代中盤以降生まれ)のやや男性が多かった状態から、ミレニアル世代の女性6割の状態へ変化したという。この背景には、新型コロナウイルス感染拡大で外出できない状態が続き、ゲームを通じて、人と人との繋がりを欲するユーザが増えたことが多分に影響しているだろう。

以下は、Atlı 氏が参加した SLUSH 2019 でのパネルセッションの録画。