日本とサンフランシスコに拠点を置くVC「Global Catalyst Partners Japan(GCPJ)」は4日、同社独自の投資モデル「Structured Spin-in(SSI)投資モデル」の出資先「クルーテックラボ」のSOMPOホールディングスへの売却が完了したことを発表した。同モデルによる売却は初となる。
SSI投資モデルはまず、大企業に対し社内人材を活用したスタートアップ設立を促し、同時に人材や技術の共有体制を整える。資本金はGCPJが全額投資し、スタートアップ側は独立性を保ったまま企業戦略の立案・実施が可能となる。スキームに参加した大企業に対しては将来的なスタートアップの買収優先交渉権や新株予約権を提供することで、事業育成と投資リターンの両立を目指す。
今回売却交渉が成立した同社は、中古車や廃車、事故車を国内外にオンラインオークション形式で販売するプラットフォームを展開。昨年に九州の一部、今年には関東地域においてSOMPOジャパンが管理する全損事故車を基に実証実験を行っており、事業の将来性が検証されたことで売却が成立した。
SSI投資モデルを活用し、昨年8月に創設した同社2号ファンドはSOMPOホールディングス、三菱UFJ信託銀行、静岡銀行、日本電気、ブリヂストン、ヤマハ発動機、ライオン、スカパーJSAT、合同会社K4 Ventures等の企業が出資している。
viaPR TIMES
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