消費体験を全デジタル化、上海最大ショッピングモール「南翔印象城MEGA」誕生

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開業時に盛況を見せた「Nanxiang Incity MEGA(南翔印象城 MEGA)」
Image credit: Nanxiang Incity MEGA(南翔印象城 MEGA)

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ニュースサマリー:中国最大規模の新たなショッピングモール「Nanxiang Incity MEGA(南翔印象城 MEGA)」が8月25日、上海市にオープンした。同モールには、深圳発のAI企業 Intellifusion (雲点励飛)が開発に着手した「AI Business Brain(智慧的商業大腦)」による顧客のデジタル化に対応しており、注目を集めている。

詳細情報:AI Business Brain は、スマートターミナル、データセンター、ビジネスツールの3層アーキテクチャーで構成している。スマートターミナルでは多次元データを収集し、データセンターでデータ処理を行いながら、ショッピングセンターの店員はビジネスツールを用いている。また、この技術を用いることで、顧客の好みを正確に把握でき、パーソナライズされた情報をプッシュできるようになる。

「AI Business Brain(智慧的商業大腦)」
Image credit: Intellifusion (雲点励飛)
  • Intellifusion が提供する AI Business Brain では、ショッピングモールへの入店、買い物、退店に至るまで顧客の全ての行動をデジタル化している。例えば、顧客が車で敷地に入ると、入店者の顔データを認識し、自動的に車両番号を登録。VIP であれば時間内に対応するサービスを提供したり、割引を適用したりする。
  • 店舗に入ると、顧客の過去の消費に基づき、パーソナライズされた割引等が提供され、支払い時も顔認証で完了するだけでなく、ポイントを自動的に貯め、ポイント情報を同期させることができる。
  • 退店時も顧客はスマートフォンで車の位置を見つけ、素早く駐車代を支払いできるので駐車場の混雑も大幅に緩和される。
  • Intellifusion は多くの都市型商業施設の AI パワーメントプロジェクトへの参画も決まっている。今後も顔認識技術を持つ AI ベンダーが中国のショッピング体験の DX を推進していくこととなる。

背景:Intellifusion は独自の顔認証の技術により、深圳の公道に配置された8,000台以上のカメラを使い、信号無視等を行った通行者を特定し、スクリーンに名前・顔を表示する等、顔認証の技術において中国で広く展開している注目の AI ユニコーン企業である。公安や都市ガバナンス以外にも、今回のような大規模商業施設での展開が期待されている。

via 億欧

執筆:國本知里/編集:岩切絹代・増渕大志