スマート体温計開発の台湾iWEECARE(愛微科)、プレシリーズA拡張で240万米ドル調達——コロナ禍の遠隔検温需要に対応

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スマート体温計「Temp Pal」
Image credit: iWEECARE(愛微科)

スマート温度計「Temp Pal」を開発する台湾のスタートアップ iWEECARE(愛微科)は29日、シリコンバレーに拠点を置くアジア特化 VC である TransLink Capital がリードしたプレシリーズ A の拡張ラウンドで240万米ドルを調達したと発表した。

このラウンドには、台湾国家開発基金、BE Capital、Taiwan Surface Mounting Tech(台湾表面黏著科技)、NCTU Angel Club(台湾交通大学の卒業生らによるエンジェル投資クラブ)、MIGHT Electronic(邁特電子)が参加。また、既存の投資家であるシンガポールのVerge HealthTech Fund と台湾のDarwin Venture(達盈)からも投資を受けた。

調達した資金は、アメリカと中国における遠隔患者モニタリング技術の需要に対応するためのマーケティング活動を加速させるために使用される。

iWEECARE の Temp Pal は、妊娠計画や赤ちゃんのケアを支援するために開発されたリモートウェアラブル体温計で、ヨーロッパ、シンガポール、タイ、台湾で医療認証を取得している。

Temp Pal は、新型コロナウイルス感染のリスクを軽減し、介護者と患者との物理的な接触を減らすことで医療システムの負担を軽減するソリューションとして、中国、アイルランド、日本、タイ、台湾ですでに展開されていると、iWEECARE はプレスリリースで述べている。

iWEECARE の共同創業者で CEO のGlen Tsang 氏は次のように述べている。

Temp Palは今年初め、アメリカと中国から圧倒的な量のコロナウイルス使用の問い合わせを受けた。今回の資金調達は、これらの市場からの需要を満たすためにグローバルなフットプリントを加速させ、最終的には患者の安全性と成果を向上させるために使用される。

TransLink Capital 共同設立者 の Jackie Yang 氏は次のように述べている。

新型コロナウイルスの感染拡大と遠隔患者モニタリングへのシフトのもと、我々は iWEECARE が世界的に拡大する大きな可能性を目の当たりにしている。我々は、今回の新しい投資が iWEECARE の発展と国際的なプレゼンスの確立に役立つことを願っている。

iWEECAREは2019年7月(編注:実際には6月)、Verge HealthTech Fund がリードしたプレシリーズAラウンドで100万米ドルを調達した。

【via e27】 @E27co

【原文】

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