熱を帯びる「後払い市場」Affirmが5億ドル調達ーー購買データをどう生かす?

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Affirmウェブサイト

ピックアップ:Affirm Raises $500M Series G Round

ニュースサマリー:分割払いサービスを展開する「Affirm」は17日、シリーズGで5億ドルの資金調達を実施したと発表した。リード投資家にはGICとDurable Capital Partners LPが参加し、既存投資家であるLightspeed Venture Partners、Wellington Management Company、Baillie Gifford、Spark Capital、Founders Fund、Fidelity Management & Research Company LLCも同ラウンドに参加している。

話題のポイント:Affirmはミレニアル・Z世代を中心に、アパレル商品をターゲットとした分割払いサービスを提供しています。最近は、家具・家電を購入可能なWalmartやDJIのECサイトでの対応を進めるなどサービスの業界をまたいで拡大している「分割払い」の代表格となりました。消費者にとっては手元にキャッシュが少なくても商品を後払いで購入できるのがメリットです。また、支払い期間も6カ月から18カ月の中から自由に選択可能なためフレキシブルなケースに対応しています。

さて、今後のAffirmの事業展開を予想すると、現段階における同社最大のアセットはクレジットスコアが低~中のデータを膨大に所有していることになります。これは、同社は本質的に見れば決済システム会社であり、「分割払い・後払い」の機能と担保をECサイトへ提供しているからです。

この点については先日、105億ドル評価を受けたスウェーデンのスタートアップ「Klarna(クラーナ)」も同様ですし、そうしたミレニアル・Z世代のデータアセットを欲しているのはモバイルバンクの「Chime」や「Step」などが思い浮かびます。両者はAffirmが保有する若者世代の購買データを得られれば、的確な融資事業を推進できるようになり、フィンテック企業として更なる事業成長を進められる可能性を秘めています。

そのため今後Affirmは新興銀行サービスとの提携を進める可能性が高いといえます。口座を持つ若い世代の信用情報を分析し、融資事業に素早く銀行各社が展開できるように手助けする横展開を目指すことが非常に理にかなっているのではないでしょうか。

共同執筆:「.HUMANS」代表取締役、福家隆氏