Amazonの「手のひら」Key戦略:あらゆるものをアンロック(1/2)

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Imaeg Credit:Amazon One

ピックアップ:Amazon sees broad audience for its palm recognition tech

ニュースサマリ:Amazonは9月29日、シアトルにある2つのAmazon Goストアで「Amazon One」という新しい手のひら認識技術を導入することを発表した。Amazon Oneは手のひらをキーとして、支払い、ポイントカードの提示など本人確認を有する場面を高速で便利にする非接触型の認証デバイスである。

話題のポイント:AmazonはすでにAmazon Goで店舗での決済レスサービスを2018年から展開しています。さらに2020年3月には「Just  Walk Out」としてAmazon Goで使用されている決済レスに必要なカメラ、マイクなどのセンサーからAI、導入支援までのシステムを販売することを発表しています。

スマホだけを持って入店し、商品を取って帰るだけ。そんな体験を実現しているAmazonが今回発表したのが手の生体情報と決済情報を結びつける「Amazon One」です。確かに一度登録が完了すればAmazon Goにスマホすら持っていく必要すらなくなります。一方、人そのものが「クレジットと結ばれる」進化を遂げたこの仕組みが、果たして「Just Walk Out」を補完するだけの存在なのでしょうか。

実はAmazon Oneは小売だけをターゲットにしているわけではありません。「本人認証」に利便性と安心を与え、必要なほぼ全ての局面において最良の選択肢になろうとしています。コンピュータビジョンに対するAIの貢献もあって、顔認証はスマホに導入されるほどに普及し始めました。この流れはAmazon Goに代表するように人そのものとデジタルウォレットを結びつけます。しかし、これは人を不安にさせる原因となります。(次につづく)