
新たなiPhoneは通常、公開前に何年もの設計とテストを経て登場するのが慣例だったのだが、今日発表されたiPhone 12ファミリーは、Appleがセルラーモデムの供給企業をサイクルの途中で切り替えるという事態に伴い、歴史上最もオープンな開発プロセスを持つことになってしまった。
ということで本日、同社はデザインを一新したボディ、世界初の5ナノメートルプロセッサ、そして5G機能を搭載した最先端のスマートフォンを正式に発表した。米国をはじめ、世界各国で最も売れているスマートフォンとして、5Gと5nmチップ技術の普及が期待される。
昨年導入された新たなネーミングルールにしたがって、AppleはミッドレンジのiPhone 12とハイエンドのiPhone 12 Proの違いを名称で分けると共に、高級な素材とカメラの組み合わせも使ってこれらを区別している。具体的には今年のiPhoneにはそれぞれの製品ラインで2つの画面サイズを用意し、5.4インチのiPhone 12 miniと6.1インチのiPhone 12にはアルミニウムフレームを、また、6.1インチのiPhone 12 Proと6.7インチのiPhone 12 Pro Maxにはステンレスス素材を採用した。

標準的な6.1インチのiPhone 12には有機ELスクリーン(コントラスト比/2,000,000:1、明るさ/1200 nits、460PPIピクセル)を採用し、799ドルで販売する。また、コーニング製の「Ceramic Shield」スクリーンガラスで覆われたことで、他のスマートフォンに対し、落下耐性で4倍となる強度を約束した。一方のiPhone 12 ミニバージョンはiPhone 12と全く同じ機能でありながら画面サイズを5.4インチに落とし、699ドルで販売される。そしてこれはAppleが主張するところで世界で最も薄く、最小の5Gスマートフォンになるそうだ。
ところで奇妙な話ではあるのだが、AppleはiPhoneのminiと12の価格で699ドル、799ドルでそれぞれ販売されるとした。しかし同社のウェブサイトには小さな文字でそれらの数字が通信キャリアであるVerizonとAT&Tからの特別提供価格であるとしている。一方のT-MobileやSprint、ロックされていないキャリアモデルでは30ドル価格が上乗せされるとし、それはすなわちそれぞれが729ドル、829ドルで販売されることを意味する。(次につづく)
【via VentureBeat】 @VentureBeat
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