「Meety」がコロナ禍でピボット、企業の〝なかのひと〟と繋がれるカジュアル面談プラットフォームに

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Image credit: Meety

東京を拠点とするスタートアップ Meety は14日、カジュアル面談プラットフォーム「Meety」をβローンチした。Meety は昨年11月に企業の人材採用に特化したミートアップ掲載プラットフォームとしてローンチしていたが、コロナ禍で直接対面でのミートアップが抑制される中、事実上のピボットとなる。

Meety はミートアップ掲載プラットフォームとして、サービス開始4ヶ月目となる今年2月時点で登録企業数が120社を突破していたが、2月後半からの新型コロナウイルス感染拡大に伴うイベント自粛の影響でイベント掲載数は激減。Meety 代表取締役の中村拓哉氏は、ミートアップのオンライン化も考えたが、採用につながる方法としては不向きとの判断に至ったという。

採用目的のミートアップでは、「◯◯さんは今キャリアをどうお考えですか?」といった、参加者の転職意欲を把握するための質問を企業はしたい。以前のミートアップの時は、そんな質問を軽食を交えた交流の場で行っていた。ミートアップがオンライン化されると、1:多の環境になるため、そのような質問をしづらく、採用には不向きと考えた。

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ユーザヒアリングなど半年以上にわたる試行錯誤を経て、Meety がようやく辿りついたのが企業の〝なかのひと〟と繋がれる直接繋がれるカジュアル面談プラットフォームだ。カジュアル面談では転職サイトやスタートアップ各社が先行するが、依然として定義が曖昧であるゆえ、企業と参加者の間で期待感のズレが散見されるため、Meety では〝なかのひと〟を際立たせる C2C のモデルを採用したという。

Meety ではまた、カジュアル面談をとことんカジュアルにするため、求人・求職だけにフォーカスしない話題の場を提供する工夫も取り入れている。〝なかのひと〟が「私の話せること」というお題目を提示し、参加者にそれを選んでもらって会話を弾ませることも可能だ。「気になる」を送り双方がマッチングできる点は、さながら男性と女性のマッチングアプリを彷彿させる。

compass や Peatix などミートアッププラットフォームを見ると、カジュアル面談の勉強会とかいっぱい開かれている。企業や参加者らからヒアリングしながら、カジュアル面談の事故りそうな点を徹底的に潰していったら、今の Meety の形になった。10月上旬の段階で100人くらいの先行ユーザ(参加者)が使ってくれていて、反応は悪くなさそうだ。(中略)

転職市場は売り手の市場ではあるけど、候補者ファーストの市場になっているかどうかは疑問。定義が曖昧なもの(カジュアル面談)を企業が運用すると、企業によって使い方や対応が分かれてしまう。〝なかのひと〟と参加者(候補者)をつなぐプラットフォームにしたのは、そんな理由からだ。(中村氏)

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「〝なかのひと〟と参加者をつなぐ」と表現するとリファラル採用への近似をイメージさせるが、リファラル採用は個人が持つ友人ネットワークの人数が上限になってしまうため、リファラル採用を目指すことはしないと中村氏は言い切る。むしろベンチマークしているのは、ビジネスパーソンのマッチングアプリ「Yenta(イェンタ)」やカジュアル募集ができる「bosyu.me」などだ。

C2C なアプローチから始めるものの、Meety では今後、企業向けのサービスメニューを充実していきたいとしている。採用プロセスに載った候補者を扱う ATS(採用管理システム)は国内にも複数存在するが、採用プロセスに載る前段階の候補者をフォローアップ・管理するツールはまだ無いため、カジュアル面談の運用やタレントプールを管理できる TalentCRM を一元化した機能の実装を計画しているようだ。