【Zoom新機能】オンライン・イベントの全てを飲み込むZoom(2/2)

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OnZoomでZumbaダンス・フィットネスを提供する「Zoomba」クラス

(前回からのつづき)OnZoomのサービスローンチ時には、PayPalがプラットフォームに統合された唯一のオフィシャルな支払い方法だが、Zoomは将来的には他の支払い方法もサポートする。対応予定となっているのは通常のクレジットカードとデビットカードによる支払いだ。OnZoomは慈善団体もターゲットにしており、集めた金額を全額目的のために使うことを条件に、Pledgelingと提携して寄付を募ることも可能だ。

収益化の面では、Zoomはイベント主催者からミーティングのライセンス料を徴収できる立場にある。金額は各イベントやクラスの参加者の数により異なる。ZoomはOnZoom最初のパブリックベータ版ではイベント収益の一部を徴収しない方針だが、将来的に徴収する可能性があることは示唆している。

ZoomのプラットフォームとAIの責任者であるWei Li氏は「来年から料金を徴収すべきかどうかを検討し、決定した場合にはその割合についても検討する 」と、Zoomtopiaのプレス向け説明会の中で本誌VentureBeatに語った。

イベント、その先にあるのは

イベントをデジタル領域にもたらすようデザインされたプラットフォームは数多くある。マウンテンビューを拠点とするRunThe Worldは最近一部の有名な投資家から1,080万ドルの資金を調達、ロンドンを拠点とするHopinはオンラインイベントプラットフォームを拡充するために650万ドルを調達した。それ以外にもロサンゼルスを拠点とするWaveは、ミュージシャンがリモートでコンサートを開催できるよう3,000万ドルの資金調達を実施した。

Zoomは現在持っているブランド認知度とマインドシェアにより、1兆ドル規模のイベント業界を取り込める非常に強い立場にいる。しかしそれ以上に今、Zoomが全力で取り組んでいるのは、人々がロックダウン中にZoomを使用したことをより簡単に実行できるようにすることである。すでに固定客がいるというのは非常に貴重な資産にほかならない。Li氏はここまでをこう振り返る。

「世界中が対面イベントを禁じられた時、状況に応じて取ったすべての驚くべき方法に非常に刺激を受けました。事業主、起業家、あらゆる規模の組織がCOVID-19の間もこれまでの事業を継続し、顧客にサービスを提供する道を模索しなければならず、多くの人がビジネスの場をZoomに移行しましたが、 イベントのマーケティング、スケジュール管理、顧客対応、支払いなど、それぞれの目的に合わせたアプリやツールをいくつも使い分けなくてはなりませんでした。イベントの参加者の多くはイベントによってアプリやプラットフォームを使い分ける必要があったのです。そしてユーザーはこれらすべての課題への対処をZoomに求め、私たちはそれに向き合いました」。

Zoomスタートアップ

もっと広い視野で見ることにも意味がある。今回のZoomtopiaで、ZoomはZappsについても発表した。これは、Dropbox、Slack、Atlassianなどのサードパーティ企業が各アプリの機能をZoomのビデオインターフェースに直接統合できる新しい方法だ。 ZoomのプロダクトリーダーであるRoss Mayfield氏は、Zappsがまったく新しいタイプの企業である「Zoomスタートアップ」へ導いてくれると語った。

「これは、プラットフォーム上で使用するアプリの配信、導入、エンゲージメントの新しい形です。そして、まだ思い描き始めたばかりのZoom スタートアップとアプリのコラボレーションによる体験の盛り上がりを目にすることでしょう」。

Zappsの最終的な目的はOnZoomとは異なるが共通するところも非常に多い。それは、サードパーティ企業が収益を上げるためのビルディングブロックとして機能することだ。これは、FacebookからSnapchatまで、他のソーシャルプラットフォームが何年にもわたって行ってきたことと似ており、プラットフォーム上に構築されたサービスから誰でも収益化ができるようになっている。今、Zoomは新たなピースを求め始めた。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】