中国「独身の日」セール、11月11日単体でのEC各社売上高合計は5.3兆円超と昨年比2割減

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今年の「独身の日」の Alibaba(阿里巴巴)売上は、4,982億人民元(約7.9兆円)に達した。
Image credit: (阿里巴巴)

Alibaba(阿里巴巴)や JD.com(京東)など中国の EC 大手各社は、11日の深夜に終了した11日間のショッピングフェスティバル「独身の日(光棍節)」の新しい記録的売上高を発表した。

重要視すべき理由:独身の日は通常24時間のイベントであるが、数週間に及ぶショッピングフェスティバルへと進化した。このプロモーションの普及で評価の高い Alibaba は、今年は11月1日から11日まで、2つのショッピングウィンドウを作ることでイベントを拡張した。

  • 独身の日は世界最大の販売イベントであり、中国経済の健全性を示す非公式の指標と考えられている。
  • 2つのチェックアウト期間を設けたことで、例年のように実際の11月11日に記録された流通取引総額(GMV)は、このプロモーションのすべての売上を合計したものではない。

詳細情報:Alibaba によると、11月1日から11月11日までの独身の日プロモーション期間中の GMV は4,982億人民元(約7.9兆円)を計上し、2019年の同期間と比較して26%増加したという。

  • この11日間の数字を常時公開している JD.com は、同期間の GMV が2,715億人民元(約4.3兆円)を記録し、今年の前年比(2019年→2020年)は33%増となった。昨年の GMV は2,044億人民元(約3.2兆円)で、前年比(2019年→2020年)28%増だった。
  • 中国のデータサービス会社 Syntun(星図数据)のデータによると、11月11日単体の中国の EC プラットフォーム全体(22社)の EC 売上高は、昨年の4,101億人民元(約6.5兆円)から3,328.7億人民元(約5.3兆円)に減少した。この数字には、11日間の全 EC プラットフォームの総売上高は含まれていない。
  • Alibaba はショッピング期間を11日間に延長し、消費者がより多くの情報を閲覧したり、お得な情報を手に入れたりできるようにする一方で、物流インフラへの圧力を緩和し、より良いショッピング体験を提供できるようにしたと、Alibaba CEO の Daniel Zhang(張勇)氏は11月5日に開催された9月四半期の決算会見で述べた。
  • Alibaba は11月1日から3日までの最初のチェックアウトウィンドウで売上を分割していたにもかかわらず、今年も独身の日の最大手であり続け、EC 各社の総売上高の中で59%を占めた。昨年は66%だった。JD.com は売上高の26%を占め、昨年は17%だったが、Pinduoduo(拼多多)のシェアは6%と横ばいで、Suning(蘇寧)は前年の5%から3%へとわずかに減少した。
  • 国家郵政局のデータによると、中国の宅配業者は11日間の時間帯に39億個の小包を処理した。11月11日には6億7,500万個以上の小包が処理され、前年比26%増となった。11月11日から16日までのイベント終了後の期間の小包数は、昨年比28%増の29億個となり、1日平均の2倍になると予想されている。
  • ブランド各社は引き続き、新製品のプロモーションにショッピングイベントを活用している。Syntun のデータによると、11月11日に販売された在庫保管単位(SKU)3,100万個のうち6.4%が新製品で、昨年の5.4%から増加した。
  • 家電、スマートフォン、アパレル、化粧品が上位を占めた。

強化された監視体制:今回のイベントでは、強制的な独占や価格差別などの反競争的行為を抑制すべく、当局がインターネット企業に対する規制を強化した

  • この新しい規則は、中国のテック企業に重くのしかかっている。ニューヨーク証取での Alibaba の株価は、規則案が北京時間の10日に発表されて以来、11日に約9%下げて引けた。JD.com の株価は、同期間中に2%超下げた.
  • 政府の監視に加えて、Alibaba はフィンテック関連会社 Ant Group(螞蟻集団)の IPO 中止の影響を受けている。

背景:2009年に Alibaba が初めた独身の日は、中国最大の全国ショッピングプロモーションデーとなっている。

  • 中国は今年の独身の日の前から、国全体でアフターコロナの国内消費を促進することに焦点を当てている。

【via TechNode】 @technodechina

【原文】