中国2位の短編動画アプリ「Kuaishou(快手)」、香港でのIPOを申請

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「Kuaishou(快手)」
Image credit: Kuaishou(快手)

中国の動画共有アプリ「Kuaishou(快手)」は5日、香港証券取引所に目論見書を提出し、香港での上場に向けた道を切り開いた。

重要視すべき理由:中国のインターネット大手 Tencent(騰訊)が支援する Kuaishou は、世界的にヒットしている Tiktok の中国国内版——Bytedance(字節跳動)のDouyin(抖音)——に続く、中国国内2番目に人気のある短編動画アプリだ。

  • Kuaishou はまた、飽和状態にある短編動画市場で、新規参入者や NASDAQ 上場の「bilibili(嗶哩嗶哩)」など従来からのエンターテイメント企業との激しい競争に直面している。Kuaishou は、中国の下級都市や農村部に住むユーザに人気があることで知られている。
  • 中国のオンラインエンターテイメント業界は厳しく規制されている。Kuaishou は5日に香港の取引所に提出された目論見書で、コンテンツの節度に関する中国の法律や規制を遵守しなかった場合、「事業を運営するために必要なライセンスを失い、風評被害を受ける可能性がある」と述べている。

目論見書:香港証券取引所に提出された目論見書の草稿には、募集の時期や規模は明記されていなかった。しかし、この目論見書は、同社の主要な財務情報が初めて開示されたものだった。

  • 目論見書によると、上半期6ヶ月間の売上高は前年同期比48.3%増の253億人民元(約4,000億円)。
    同社は2019年に391億人民元(約6,200億円)、2018年に203億人民元(約3,200億円)を収益計上している。
  • Kuaishou は2017年から2019年まで年間調整純利益を記録した。しかし、今年上半期は63億人民元(約998億円)の調整純損失を計上した。

黒字化までに要する時間は、製品やサービスの提供を効果的に収益化し、費用対効果の高い方法で継続的に収益を成長させることができるかどうかにかかっているが、これは成功しない可能性がある。(目論見書の記述)

  • 目論見書によると、短編動画アプリや Tencent の WeChat Miniprogram(微信小程序)など、Kuaishou のプロダクトは、6月30日時点で DAU(デイリーアクティブユーザ数)が3億200万人に達しており、同社のプラットフォームでユーザ1人平均85分以上を費やしていることになる。
  • ライブストリーミングは Kuaishou の主な収益源だ。同事業は2020年の上半期に173億人民元(約2,740億円)の収益を上げており、同期間の同社の総収益の68.5%を占めている。同社は、ライブストリーミング事業はここ数年で「著しい成長」を遂げたとしているが、ユーザ需要の減少を挙げ、成長が鈍化する可能性があると警告している。
  • Kuaishou の収益構造はここ数年で多様化している。2018年にはライブストリーミングから得た収入が総収入の90%以上を占めた。上半期には、同社の総収入の28.3%をオンラインマーケティングサービスから得ていた。

背景:ロイターは今年9月に、Kuaishou が香港上場で最大50億米ドルの資金調達を目指していると、この件に直接詳しい関係者を引用して報じた。この報道によると、同社は来年1月に上場を予定していた。

2011年に設立された Kuaishou は、中国のテック二強 Tencent と Baidu(百度)の両方から投資を受けている。Kuaishou の共同創業者兼最高経営責任者の Su Hua(宿華)氏は、かつて Google と Baidu に勤務していた。

【via TechNode】 @technodechina

【原文】