もはやゲームだけのものではないーー70億ドル評価の「Discord」が得た新たな価値

SHARE:
Image Credit:Discord

ピックアップ:Discord is close to closing a round that would value the company at up to $7B

ニュースサマリ:オンラインチャットプラットフォームの「Discord」は新たな資金調達ラウンドを間もなく終了する。TechCrunchが関係者の話として報じているもので、今回の調達での価値は最大70億ドルとみられる。6月に行った1億ドルでは35億ドルの価値であったため、5ヶ月で2倍の評価を得る。

話題のポイント:2015年5月、Discordはゲーマー向けの音声通話・メッセージングアプリとしてローンチされました。今ではマルチプレーをする際の必需品としてゲーム好きなら知らない人はいない存在となり、コロナの影響もあって2020年の月間アクティブユーザー数は1億2000万人に到達しているそうです。

そんな急成長を遂げるDiscordですが、愛好している筆者自身その役割の変化を感じています。それは、単なるコミュニケーションツールから懐かしく心地よいオンラインのたまり場のような場所になってきているのです。

元々サーバーに招待することでコミュニケーションが始まるDiscordでは、始めるきっかけのほとんどが顔見知りの友人とゲームをするときの通話機能が目当てです。役割として求めるものもSkypeやHangoutと変わりはありません。

それがオンラインでしか知らない友人との待ち合わせ場所になり、同じゲームが好きという共通点しかない人との情報交換の場になり、業界単位で良質で早い情報を交換する場に変わってきています。それまでTwitterでたくさんの人をフォローすることで必死に集めていた業界の流れはもはやなんの苦労もなくDiscordで集められるようになりました。Twitterで発信を繰り返し、影響力がなんとなく強まっているように見える「まやかし」のような数字はそこにはありません。

アニメの聖地である秋葉原に赴くような、中国テクノロジーの聖地深センに赴くような、そんな気持ちにさせてくれるコミュニティがDiscordにはあります。Discordを使わない人の最大の誤解は間違いなく「ゲーム向け」というターゲット設定でしょう。

今年のはじめに35億ドルの評価で1億ドルを調達してから数カ月。今回の調達でさらにコミュニティ向けに洗練されていくDiscordがメンタルを落ち着かせられるオンライン空間を作り上げることに疑いの余地はありません。