スマートウォッチのGarmin、妊娠中のトラッキング機能を追加

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画像出典:Garmin プレスリリース

ピックアップ:Garmin adds pregnancy tracking to Connect app

ニュースサマリ:Garminは11月10日、同社のスマートウォッチとConnectアプリに妊娠中のトラッキング機能を追加することを発表した。女性のための機能としては、2019年に発表された月経周期トラッキングに続いた機能追加となる。

詳細な情報:今回新たに追加された妊娠トラッキング機能では、ユーザーが赤ちゃんの出産予定日を入力することで、胎児の大きさなどの妊娠中のタイムラインをスマートウォッチ端末で確認できる。また、心拍数アラートや水分補給のモニタリング、妊娠期間中のトレーニングに関する通知を一時停止にすることも可能なうえ、妊娠中に予想される症状や摂取すべき栄養、毎週の体重増加に関するアドバイスを受け取ることもできる。

  • さらにConnect IQアプリを使用すると、母親およびパートナーは、互換性のあるGarmin端末から陣痛の期間と頻度を追跡することもできる。同社グローバル・コンシューマー・マーケティング担当副社長であるスーザン・ライマン氏は、以前発表した月経周期トラッキングに好意的な反響があったことをふまえ、女性がテクノロジーを活用してヘルスケアを向上させる機会を求めていると今回の機能追加についてコメントしている。
  • Apple WatchFitbitでは、月経周期をトラッキングすることはできるものの、妊娠をトラッキングする機能は現時点(2020年11月)では発表されていない。一方、Withingsは、妊娠モードが搭載されており、妊娠中の体重増加のトラッキングや妊娠中のアドバイスなどの情報を受け取ることができる。

背景:妊娠中のユーザーは、過去にスマートウォッチやウェアラブル端末の開発企業が製品に妊娠モードを搭載していないことを批判してきた。例えば、2018年にSwapna Krishna氏がEngagetにて執筆した「How fitness- and health-tracking apps failed me during my pregnancy(フィットネストラッキングアプリが妊娠中いかにポンコツだったかについて)」と題した記事ではこの課題を通じて、女性の絶対数が少ないシリコンバレーのテック業界や投資家に構造についても言及している。

執筆:平理沙子(Risako Taira)/編集:岩切絹代

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