Nestle、ミールキットのFreshlyを9億5000万ドルで買収

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Image Credit : Fleshly

ピックアップ:Nestlé To Acquire Subscription Meal Service Freshly For $950M

ニュースサマリー:食品大手「Nestle」がミールキットサービス「Freshly」を9億5000万ドルで買収したことを発表している。リリースによれば、将来的に事業成長が見られた場合は買収額に最大で5億5000万ドルが上乗せされるという。

話題のポイント:Freshlyは1週間分の健康的かつ調理不要な食事をデリバリーしてくれるサービスです。Nestleは以前からFreshlyに出資をしていて、高いシナジー効果が見込めることから今回の買収に至ったのでしょう。Freshlyのミールプランは至ってシンプルで、1週間分の食事プランを個数に合わせオーダーすることができます。オーダーする数によって1食分の値段は異なりますが、最も安くて1食につき8.49ドル、最大で11.49ドルの価格帯となっています。

メニューも現段階で、30〜40個とバラエティー多く、またひとつ一つの料理にはカロリー表記やグルテンフリーなのかなど健康意識高いユーザーに配慮した見せ方をしています。こうした健康意識高いミールキットの販売は、実店舗でいえばWhole FoodsやTrader’s Joeとコンセプトやターゲット層が似ていると思います。

Image Credit : Freshly

Nestleとしては食品顧客体験が自宅で手軽に調理するミールキットへ変わったことから、非上場のFreshlyを買収し、自社製品をリーチさせるネットワークを手に入れたかったのだと考えられます。つまり、今回の買収は自社商品流通のサブスクライバーを買ったとも言えますね。そのため今後は、Nestle商品や食材がミールキットに導入されていくことが予想されます。

ミールキットは「Hellofresh」と「BlueApron」の2社が市場を寡占している状態で、いずれも既に上場しています。ミールキット事業はメディア事業と似ており、いかに先にプロダクトを完成させ、広告経由で顧客を先に囲い込んだ方が勝つかのゲームです。もちろんサプライチェーンなどのとても複雑な工程が必要となりますが、最終的には資本力が勝負となります。この点、上場した2社は先行して逃げ切りました。

食品顧客体験が自宅で手軽に調理するミールキットのネットワークは、今後Nestleを含む商品会社にとって重要なポイントになりそうです。

共同執筆:「.HUMANS」代表取締役、福家隆