Wazeが大幅アップデート、カープール(相乗り)新機能「Real-Time Riders」を公開

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2013年に総額10億ドルでGoogleによって買収されたナビゲーションアプリWazeは、パンデミック以降の交通需要低下を食い止める打開策となる新機能をお披露目した。

同社は創業以来初のバーチャルイベント「Waze On」を実施し、新機能を発表したのだが、これは同社が従業員の5%をレイオフし、数カ所のオフィスを閉鎖することを明らかにしてから数週間での出来事であった。同社によれば、レイオフに至った経緯にはパンデミックにより全世界で60%程の交通需要が減少したことに起因するとしている。

リコメンド機能

今回発表にあった新機能の一つ「トリップ提案」は、ユーザーが過去に訪れた旅先やロケーション情報に基づいて自動でお勧めの行き先を提示してくれるというもの。アプリを起動すると場所を入力せずとも、自動でいくつかの目的地がリスト表示される。また、表示段階の交通状況に基づいてリスト化されるため、一目で目的地までの時間目安を知ることができる、

同社はまた、お気に入りの目的地や交通状況に影響を及ぼす可能性がある際に事前にユーザーへ通知する機能をリリースした。Wazeがトラフィック情報を検知後、情報がプッシュ通知で送信される仕組みだ。

加えて、未だβ版であるものの「車線変更誘導機能」のリリースを発表している。これは、ハイウェイや一般道などでどのタイミングで車線変更をするべきかを視覚的に知らせてくれるというもの。なお、既にGoogle Mapsでは同じ機能が展開されている。

カープール(相乗り)

Wazeは地域を限定しているものの、自動でカープール(相乗り)を受け付けることができる機能をリリースしている。なお、同機能は米国、ブラジル、メキシコ、イスラエルで利用可能だ。これにより、ドライバーはスマホを触らずとも自動で相乗りの承認をすることができる。

また、イスラエルに限定されるものの、同社は今月末より「Real-Time Riders」と呼ばれるカープール機能をリリースした。ドライバーが目的地を入力した際に、近場の目的地を目指すWaze利用者がいる場合、カープールの提案を自動でしてくれる。

同機能は、これまでカープールを積極的に利用してこなかったユーザーの新しいタッチポイントとして期待されている。また、Moovitなどのサードパーティーと提携し、ユーザーがWaze上のドライバーを検索できる機能も発表している。その他の機能では、Googleアシスタントのフランス語、スペイン語、ポルトガル語の対応が今年後半に予定されているという。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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