(前回からのつづき)サービスがひしめくオンラインイベント領域で、Welcomeはエンタープライズ市場に大きく賭けている。 Welcomeはイベントや参加者単位で課金するのではなく企業と年間契約を結び、あらゆるケースで常にWelcomeのプラットフォームを利用してもらうことを望んでいる。 年に一回だけ開催される大規模カンファレンスでの利用を追い求めてはいない。望みは頻繁に利用してもらうことだ。
「年一回開催の大規模カンファレンスをターゲットにする方が良さそうに見えるかもしれませんが、私たちはそうは思いません。企業は毎年イベントのたびに開催場所を探さなくてはいけないですから。私たちはユーザー企業との関係を構築して、毎週行われる全体会議や取締役会、セールスイベントなどいつでもWelcomeを繰り返し頻繁に利用してもらうことで顧客に価値を提供したいと考えています」(CEO兼共同創業者のOrtiz氏)。
Welcomeにようこそ
他のオンラインイベントプラットフォームと同様、Welcomeはプラットフォーム自体をオンラインイベントの会場として位置付け、物理的なスペースとして想定される場所を再現するよう努めている。たとえば、小会議室やスピーカーが登壇する前に集まれる楽屋などだ。
Welcomeを使用すると、ユーザーはライブ動画に前もって録画していた動画を合成したり、追加情報を含んだ視覚的要素を重ねたり、視聴者の質問を差し込める。来年にはOrtiz氏が「ダイナミックオーバーレイ」と呼んでいる機能を導入予定で、これが導入されると、企業は事前のアップロードなしにテキストや図をリアルタイムに生成できるようになるそうだ。
Welcomeは利用する企業がブランド、色、背景、ロゴといったものをカスタマイズできる、ホワイトラベルプラットフォームとしてもサービスの位置付けをしている。また、ユーザーがオンライン上の自分のスペースでWelcomeを利用したイベントを開催できるよう、カスタムドメインを導入する計画も進めている。
こういった様々な機能を含め、Welcomeは高品質なサービスを提供するHD動画の放送スタジオとして見られることが望みだ。またユーザー企業に対しては年間契約の一環として、影響力のあるイベントを開催するためのトレーニングを提供する。成功したイベントの参加者の口コミでWelcomeの名が世界に広まることを期待しているからだ。
「私たちのキーとなるマーケティングチャネルはユーザーのイベントです。Welcomeのユーザーが、新しいレベルの体験ができる、世界中を驚かせるイベントを開催する方法を知っているなら、それが当社セールスのパイプラインになりえるからです」(CEO兼共同創業者のOrtiz氏)。
【via VentureBeat】 @VentureBeat
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