2020年、Appleは1月のXnor.ai買収を皮切りに多くのAIスタートアップを買収した。Xnor.aiはシアトルを拠点とし、スマートフォンやドローンのようなエッジデバイスにおけるAIの効果的な展開に注力するスタートアップだ。取引額は2億ドル相当と言われている。Appleにとって、ハードウェア全体にAIをデプロイする方法を改善したり、開発者向けのツールキット「Core ML 3」でエッジコンピューティングを強化したりする点で、Xnor.aiの買収にメリットがあることは明白だ。
また、Zoomでは「交流」といった側面が非常に弱い点も挙げられます。リアルイベントで見られるような多人数交流がオンラインでは再現しづらいです。こうした痒い所に手が届く機能を実装させたバーチャルイベントプラットフォームとして、a16zが出資した「Run The World」も2020年に登場しました。こういった、Zoomを軸にした新たな動画コミュニケーションやオンラインイベントプラットフォームサービスが多く登場した1年でもあったのです。
動画の民主化
Image Credit : Playbook
Run the WorldやSuperpeerなどと並行して拡大した市場が配信サービスのインフラ提供サービスです。 在宅時間が急増し、ストリーミングサービスの利用が増えました。なかでもフィットネスに関して、ジムのような大衆の集まる施設から自宅へと場が変わり、トレーナーのコーチング動画を楽しめるアプリが増えました。「Playbook」などが代表に挙げられ、また、自宅でサイクリング体験を楽しめるZwiftの台頭なども例として挙げられます。こうした在宅需要を埋める動画アプリが増え始めると、開発需要も発生してきます。そこで登場したのが「api.video」でした。
前編では、企業の公平性・多様性を手助けする「Syndio」、音声・ポッドキャストの「Clubhouse」、ミートアップ主催者・参加者をエンパワーメントする「Superpeer」・「Run The World」、動画需要をAPIで手助けする「api.video」について紹介しました。後編では、COVID-19によってまさに需要が急激に伸びたECスタートアップ、余暇の誕生によって生じた投資意欲に答えるスタートアップ、またデジタル化する医療に応える目的を持つスタートアップについてまとめていきます。(次につづく)
(前回からのつづき)ネットワークのリクエストから応答までに必要な時間を表すレイテンシは産業用アプリケーションにとっての重要な問題であり、韓国の通信事業者はこの点についても急速な改善がみられる。数値は通信事業者や都市によって異なるが、テストを行った7つの都市では、ほとんどの場合でレイテンシは30ミリ秒未満という結果になった。これは、一般的な米国の4Gネットワークのレイテンシである60ミリ秒の約半分だ。Korea Telecomの大邱でのレイテンシは16.5ミリ秒で、他の6つの都市でも30ミリ秒より遅くなることはなかった。 SK Telecomは都市によって22ミリ秒から45.5ミリ秒までの値を計測、LG U+の首都ソウルでのレイテンシの値は最も小さく22ミリ秒を記録したが、他の3つの都市では85ミリ秒以上であった。
全体的なネットワークのレイテンシが低いだけでなく、特定の場所での「URLLC(Ultra-Reliable and Low Latency Communications:超高信頼低遅延)」を実現する5Gの要件は、次世代のファクトリーオートメーションの鍵である。 0.02秒のレイテンシは、MR(Mixed Reality)ヘッドセットが視聴者に提供するストリーミングコンテンツを迅速に変更できる十分な応答性を備えているが、産業用ロボットに依存する工場では、0.01秒以下のレスポンスと、99.999%の信頼性が必要とされる。このピークレベルのパフォーマンスは、5Gのネットワーク全体ではなく、特定の産業用アプリケーションとその環境によって担保されるが、周囲のネットワークを同様の速度に進化させることで大幅に改善される。