Appleが突然のAirPods Max発表、オーバーイヤー型でお値段もMaxな61,800円

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AirPods Max/Image Credit Apple

ニュースサマリ:Appleは12月9日、オーバーイヤー型のヘッドホン「AirPods Max」を公表した。AirPods Proに搭載されているアダプティブイコライゼーションやアクティブノイズキャンセリング、空間オーディオといった音響体験はそのままに、オーバーイヤー型のカップにはコントロール用のDigital Crownとノイズコントロールボタンが新たに加わった。

Digital Crownでは音量調節や音楽の再生と一時停止、曲のスキップ、電話への応答・終了、Siriの起動が操作できるほか、ノイズコントロールボタンでアクティブノイズキャンセリングと外部音取り込みモードを切り替えることができる。また、バッテリーについてはアクティブノイズキャンセリングと空間オーディオを有効にした状態で、連続20時間の連続利用が可能。

カラーバリエーションはスペースグレイ、シルバー、スカイブルー、グリーン、ピンクの5色で今日から予約受付を開始し、販売開始は12月15日から。価格は税別で61,800円となっている。

新たに搭載されたDigital Crownとノイズコントロールボタン

話題のポイント:秋の発表会を終えたAppleが遅れての「One More Thing」を出してきました。Appleのヘッドホン環境といえば、AirPodsシリーズとBeatsブランドがあるのですが、オーバーイヤー型のものは「Beats Studio3 Wireless」以降リリースされていませんでした。Beats Studio3は旧型のW1チップが搭載されており、ノイズキャンセリングはできるものの、AirPods Proで感動的だった外部音取り込みができません。

Beats Solo ProはAirPods Proと同様のH1チップ搭載でノイキャンと外部音取り込みができるもののオンイヤー型で、長時間付けていると独特の締め付け感があります。ということで「長時間付けてても痛くないオーバーイヤー型で、かつ、AirPods Proと同等の音響体験が欲しい」という方には朗報になるわけです。

そう、価格以外は。6万超えってなんやねん。

筆者はリリースされてからずっとAirPods Proを使い続けており、おそらくこのコロナ禍に入ってからさらにその利用時間は増え続けていたと思います。イベントや外出時での騒がしい場所でのお仕事、オンラインになったことで視聴が増えた動画関連、そして毎日のようにあるZoom取材やミーティング。全てAirPods Proの出番です。

特に外部音取り込みは感動レベルで、ノイキャンしてZoomミーティングなどをしていると気が付かないうちに声がデカくなって周囲に迷惑をかけることがあるのですが、外部音が入るとうまくコントロールできたりするので本当に忘れたら取りに戻るレベルのガジェットになってます。

AirPods Maxに付属するSmart Case。超低電力状態に入る

だからこその問題がバッテリーなんですね。数件のZoomミーティングなどが続くともう持たない。ワイヤレスなので途中で充電することもできませんから、大切な会議の途中とかでアラート音が聞こえたりすると変な汗が出てくるわけです。

AirPods Proのバッテリーは公式には1回の充電で最大4.5時間の再生時間となっていますが、Maxではこれが20時間に跳ね上がっております。まあ、体感でもう少し短い感じはあるにしても、Maxであれば日常利用でほぼ心配ないレベルになるでしょう。ちなみに付属しているSmart caseはAir Podsシリーズのような充電の機能はなさそうで、単にしまうと省電力になる仕組みのようです(多分)。

Beats Studio3が34,800円で、AirPods Proが27,800円(共に税別)なので、4〜5万円のレンジだったらもうボタンを押してこの記事を書いていたと思うのですが、さすがAppleです。更なるお布施を要求してきました。AirPods Proを2個買ってさらにまだ足りない6万円超えは予想外でした。

このAppleが出してきた踏み絵を踏むのかまたぐのか、数日考えてみたいと思います。

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