
(前回からのつづき)クラウドインフラストラクチャの大手Amazonは、Macがクラウド空間でより大きな役割を果たすことを期待しているようだ。先週(訳註:原文掲載日は12月7日)、同社は現在、Elastic Compute CloudインスタンスをMac miniで提供していることを発表した。現時点では最新のIntel製Macだが、2021年には新型のSilicon Macへ移行する。
Amazonは他のクラウドホスティングのライバルへの対抗として、プレミアム価格で開発者にMacを提供しているのだが、Mac miniの導入によりAWSサービスとの完全な統合、迅速なオンボーディング、複数のマシンへのスケールアップが可能になると差別化要因を伝えている。
ただ、Amazonはとりわけ6コアのIntel Core i7チップを搭載したMacでの展開開始を伝えている。これはつまり、だ。第一世代のM1 Macにシフトしたとしても、言われているような乗算的な効果は期待できないことを示しているのかもしれない。
大幅なコア数の増加がなくても、M1(熱くならないかつ、低価格のやり手なマシン)はi7と比較してシングルコアで約70%、マルチコアで約30%の性能が向上している。一方、レポートが正しいのであれば第二世代のApple Silicon Mac miniは、はるかに高速な集計速度を持つだけでなく、並列処理においてはるかに多くのタスクをこなす可能性がある。小さなサーバーはフォームファクターを変えることなく、現在の8コアから来年には20コアになるかもしれないし、Appleはそれを小さくして、より多くのMac miniが棚に収められるようになるかもしれない。
M1を搭載した最初の3台のMacはどれも新たな筐体デザインとはならなかった。ただそれは2021年には変わる可能性がある。iPad Proにインスパイアされた筐体を持つiMacの噂はほぼ間違いなく真実で、タブレットのような薄さのApple Siliconは他のMacファミリーにも適用されることになるだろう。
同様の噂によると、Appleは現行モデルの4分の1のサイズしか必要としないMac Proをリリースすると言われており、現在の5Uサイズのラック筐体を2Uのフレームに縮小させる可能性がある。現段階では憶測に過ぎないが、データセンターが以前は2台しか搭載できなかったラックにApple Siliconを搭載した5台のMac Proを搭載できるようになることを意味している。(次につづく)
【via VentureBeat】 @VentureBeat
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