
オンライン/オフライン混合型イベントを運営する企業を支援するプラットフォーム開発のBizzaboは、ニューヨークを拠点とするInsight Partnersが主導したシリーズEラウンドで1億3,800万ドルを調達した。
新型コロナウイルスは1兆ドル産業と言われるイベントおよびカンファレンス業界に消えない痕跡を残したようだ。2020年、多くの企業がデジタルな要素を取り入れることを余儀なくされ、それを継続するための準備に追われている。ヨーロッパ最大のテクノロジーカンファレンスの1つ、Web Summitは、7万人の直接参加を目標に、現地開催の復活を予定していることを最近認めた。
加えて最大8万人が独自に開発したプラットフォームを使用してオンライン参加する。報道機関のロイターもまた、来年のイベントにはハイブリッドモデルを採用するという。パンデミック中にこのアプローチが一定の成功を収めたことから、ローカルネットワークを使用したミートアップにオンラインでの参加も組み合わせる。
オフラインからオンラインへ
2011年にイスラエルで設立されニューヨークに拠点を置くBizzaboは、現地開催型イベント向けのテクノロジープラットフォームプロバイダとして立ち上げられた。主催者を対象として、登録やチケット発行、マーケティング、ウェブサイト構築、議題管理、ネットワーキング、イベント後の調査などのツールを提供する。今年、Bizzaboはソーシャルディスタンシングの必要性から直接参加型の需要が減少したため、移行を余儀なくされた。3月にはKalturaと提携して仮想イベントのプラットフォームを迅速に立ち上げた。
BizzaboのCEO兼共同設立者のEran Ben-Shushan氏はVentureBeatに対しこう語った。
「2月半ばから3月にかけて、大手の顧客の一部が対面イベントをキャンセルしはじめ、私たちは対面イベントへの影響に気付くことになりました。その後、他社の多くも同じようにせざるを得なくなりました。迅速な行動が求められ、顧客に対してバーチャルなソリューションを提供しなければなりませんでした」。
3週間足らずでBizzaboは最初のバーチャルサービスを市場へ投入し、6月の終わりにはこれまでで最強の四半期になったと主張している。
新しい仮想コンポーネントを通して、企業は基調講演やミーティング、ネットワーク、Q&Aや投票、リアルタイムでのホワイトボードの共有などをウェブ上で行うことができる。エンゲージメント指標には登録、視聴したセッション、送信した質問やメッセージなどの参加者データが含まれ、主催者へリアルタイムに提供される。さらにBizzaboはSalesforceなどのCRMツールと統合でき、エンゲージメント指標を容易に営業に生かすことができる。(次につづく)
【via VentureBeat】 @VentureBeat
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