東南アジア向けオルタナティブレンディング「Helicap」運営、クレディセゾンとパイロット事業展開へ

SHARE:
左から:Helicap 共同創業者兼 CEO David Z. Wang 氏、クレディセゾン グローバル事業部長 森航介氏
Photo credit: Helicap

シンガポールを拠点とするオルタナティブレンディング特化フィンテックスタートアップ Helicap は、日本の金融サービスグループであるクレディセゾン(東証:8253)と戦略的提携を締結したことを発表した。同グループは、東南アジアで経済的に恵まれない人々や排除された個人、企業にサービスを提供するオルタナティブレンディング分野の成長に焦点を当てたパイロット事業を通じ、1,000万米ドルのインパクト・デットファイナンスを展開する予定だ。

プレスノートによると、クレディセゾンは、東南アジアにおける金融包摂(Financial Inclusion)の強化を目的として、同地域におけるクレディセゾンのプレゼンスと Helicap のリソースと能力を活用し、東南アジアのオルタナティブレンディングプラットフォームやノンバンク金融機関への投資を行う。

クレディセゾンの投資部門であるセゾンキャピタルは、2019年11月に行われた Helicap の1,000万米ドルのシリーズ A 資金調達ラウンドの主な投資家だった。

クレディセゾングループとの協業は、特にベトナムやインドネシアの低所得者層の借り手や零細企業に大きなインパクトをもたらすだろう。(Helicap の共同創業者兼 CEO で Daving Z. Wang 氏)

このパイロットは、クレディセゾンの東南アジアの融資機関のネットワークと、Helicap 独自の信用分析エンジンが共同で主導することになる。このテクノロジーは、2019年から Helicap のファンド運用子会社が、オルタナティブレンディングの多様なポートフォリオを分析、構成、監視するために活用されている。

Helicap は、東南アジアとオーストラリアのオルタナティブレンディング分野に特化したフィンテック特化の投資会社だ。シンガポールを拠点とする同社は、これらのアルゴリズムにより、クレディセゾングループや他の Helicap のパートナーや投資家が、東南アジアの3億以上の銀行を使えない中小企業や個人にサービスを提供するため、ターゲットを絞って投資量を増加させることが可能になるとしている。

【via e27】 @E27co

【原文】

BRIDGE Members

BRIDGEでは会員制度の「Members」を運営しています。登録いただくと会員限定の記事が毎月3本まで読めるほか、Discordの招待リンクをお送りしています。登録は無料で、有料会員の方は会員限定記事が全て読めるようになります(初回登録時1週間無料)。
  • 会員限定記事・毎月3本
  • コミュニティDiscord招待
無料メンバー登録