メルカリが新規事業特化の子会社立ち上げ、その名は「ソウゾウ」

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2013年7月に開始した当初のメルカリ。当時はAndroidアプリのみのスタートだった

ニュースサマリ:メルカリは12月17日、新規事業を推進するための子会社「ソウゾウ」(社名は現時点で予定)を1月28日付けで設立することを公表した。(リンク先はPDF)代表には石川佑樹氏、取締役に名村卓氏(CTO)と山田進太郎氏が選任される予定。同社はメルカリにおける新たな事業の柱を集中的に検討するための子会社で、中長期の視点で新規事業の企画、開発、運営を担うための人材、環境を整備する。なお、メルカリは2019年に同じ社名で新規事業開発を担った子会社「ソウゾウ」を6月13日付で解散・清算している。(リンク先はPDF)

話題のポイント:ソウゾウが2020年の年末に復活してきました。メルカリの新規事業を担当するという名目で2015年に設立されたソウゾウは初代代表に松本龍祐氏を迎え、クラシファイドの「アッテ」書籍特化の「カウル」ブランド特化の「メゾンズ」買取アプリの「メルカリNOW」シェアサイクルの「メルチャリ」を繰り出した企業です。松本氏から代表のバトンを受け取った原田大作氏が検討した旅関連のサービスは日の目をみることはなく、2019年に解散という結果を迎えることになりました。ちなみにメルカリの創業期の社名は「コウゾウ」で、多分、メルカリの経営陣はこの社名シリーズが気に入っているのだと思います。まさかのシーズン2開始です。

新・ソウゾウの創業メンバーとなった名村氏、山田氏、石川氏

代表に就任する石川さんはメルカリNOWを立ち上げた人物で、ソウゾウからメルペイに異動し、金融新規事業のプロダクト責任者を務めている人物だそうです。現在のメルカリ経済圏は月間利用者数約1,750万人、年間流通額は6,000億円、コンビニには専用のポストまで設置される国民的サービスに成長しました。

ちなみにオープン当初のインタビューで山田さんは当時のヤフオクの月間流通総額が500億円ほどあるのでそこを目指したいとお話されてたんですが、7年で実現してました。スタートアップすごい。

ちなみにメルカリに確認しましたが、新設される予定のソウゾウでどのような事業領域を検討するかなど、詳細は未定というお話でした。FacebookやGoogleなどグローバルテック巨人たちはスタートアップを買収してエコシステムを大きくしていますが、メルカリについてはまだまだ創業・経営チームもフレッシュな顔ぶれなのでしばらくは自前路線なのかなと想像しております。

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