ソフトバンク支援の自律運転デリバリーNuro、ベイエリアにて本格的な商業運行の開始へ

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Image Credit: Nuro

自走式トラックのスタートアップ「Ike」を買収したと発表した数時間後、Nuroはカリフォルニア州自動車局(DMV)からドライバーレス配送サービスの事業認可について公表している。これは実際に料金を請求して報酬を受け取るための許可で、Nuroが最初の認可企業となった。

カリフォルニア州のDMVが以前にNuroなどに与えていた自律運転試験のライセンスでは受け取る報酬に制限があったが、それとは異なり今回の許可によりNuroはその技術を商業的に利用することが可能となった。

一部の専門家はパンデミックの影響で、配送用の自律運転車の採用が急がれると予測している。自律運転の自動車、バン、トラックは、ドライバーとの接触を制限することで、病気を拡散させるリスクを最小限に抑えることができると期待されているからだ。パンデミックの発生中に貨物量が急増していることから特に短距離貨物に関して有効で、米国労働統計局によると、7月から8月にかけてトラック輸送の生産者物価指数は20.4%上昇している。これは、倉庫や配送センターからEコマースのフルフィルメントセンターや店舗への短距離配送の需要が牽引されたものと思われる。

カリフォルニア州陸運局の許可により、Nuroはアサートン市、イーストパロアルト市、ロスアルトスヒルズ市、ロスアルトス市、メンロパーク市、マウンテンビュー市、パロアルト市、サニーベール市、ウッドサイド市を含むサンタクララ郡とサンマテオ郡の指定された地域内の道路で、配送サービスのために小型のドライバーレス車両を使用することが許可されることとなった。この車両の最高速度は時速25マイルで、制限速度が時速35マイル以下の道路でのみ、晴天下での運行が認められる。Nuroの最高法務・政策責任者であるDavid Estrada氏はこうブログに綴っている。

「この許可により、ベイエリアにある当社の本社(カリフォルニア州マウンテンビュー)の近くにある2つの郡のカリフォルニア州の道路で、当社の車両が商業的に運行できるようになります。まもなく、カリフォルニア州での初の展開を、確立されたパートナーと発表する予定です。このサービスは、完全自律走行モードのプリウスと、カスタム設計の電気自動車R2から始まります。私たちは他の州での2回の商業展開の成功や、展開を計画しているベイエリアのコミュニティでのR2によるドライバーレステストを含め、過去4年間に自己運転技術を広範囲にテストし、安全な運用の実績を築いてきました」。

600人以上の従業員を抱えるNuroは4月、サンフランシスコ・ベイエリアの一部地域内の公道でドライバーレス配送車のテストを目的に、カリフォルニア州のDMVから許可を得ている。これは2017年にDMVが発行した認可に続くもので、この際、DMVは同社が公道での自律走行テスト車両に運転手を雇用することを義務付けている。さらに最近では、2月に米国道路交通安全局(NHTSA)は、同社がカスタム設計されたR2配送車に対して自律運転走行を実施するための免除を実施した。これは乗用車に必要な特定の装備がないまま、道路上で試験的に使用することを認めたものになる。

テキサス州ヒューストンにあるNuro社のトヨタ・プリウスの車両は、1年以上前から、Kroger、Domino’s、Walmartなどの様々なパートナーから消費者への配達を実施している。同社はこれまでに75台以上の配送車を配備しており、その中には自走式プリウスとR2が配備されている。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】