「新ブランド」目指しネットとタッグーースクーとテレビ東京コミュニケーションズの共創 Vol.1

Schooの代表取締役、森健志郎さん

本稿はKDDIが運営するサイト「MUGENLABO Magazine」掲載された記事からの転載

課題とチャンスのコーナーでは毎回、コラボレーションした企業とスタートアップのケーススタディをお届けします。

オンライン学習プラットフォームを手掛ける「Schoo」とテレビ東京コミュニケーションズは10月20日、経済と学びを掛け合わせたブランド、コミュニティ開発に向けた共同事業への取り組みを公表しています。また、その第一弾としてSchooプラットフォームでの新番組『ギモンの法則 -不確かな未来を経済でひらく-』のライブストリーム、ならびに番組と連動するオンラインコミュニティの開設を発表しました。

Schooは学習環境に双方向性を提供しているのが特徴です。そこに、テレビ東京コミュニケーションズの動画配信ビジネス・デジタルコンテンツの開発運営力を繋ぎ合わせ、新たなオンライン学習体験の誕生を目指す取り組みになっています。

今回共創に参加したSchooは、大人たちがずっと学び続けられるオンライン生放送学習コミュニティとして、2012年のサービス開始以降、毎日生放送の授業を放送し続けています。授業ジャンルは、すぐに使えるビジネススキルからプログラミング・経済・健康まで幅広く制作しています。「世の中から卒業をなくす」をミッションに掲げるSchoo。生放送の授業は無料で公開し、アーカイブとして6000本以上の録画授業が公開されています。2020年9月には、会員数が51万人を突破し、ビジネスプランの導入企業も累計約1500社に達しているそうです。

初回は学習の場をデジタル化していくことの意義について、Schooの代表取締役、森健志郎さんにお話を伺いました。

身近な疑問から経済への関心を生み出す

今回のテレビ東京コミュニケーションズとの取り組みは、ライブ配信番組とオンラインコミュニティを連動させることで、学びとコミュニケーションを循環させる狙いがあります。

ライブ配信される「ギモンの法則ー不確かな未来を経済でひらく」は、日々の生活の中で生じる素朴な疑問とその裏にある経済の仕組みを上手く結びつけ、経済のプロがわかりやすく解説してくれる、という番組内容になっています。各週のテーマには「なぜ私たちは働きすぎるのか?」や「なぜ「転売ヤー」は儲からないのか?」など、一度は疑問に感じたことのあるトピックが選ばれており、また、ライブ配信という特性を利用し、授業中は受講生が積極的にチャットで学びの場に参加する仕組みです。

さらにそれから続く形のオンラインコミュニティでは、授業のインプットを受講生同士でアウトプットできるようになっており、番組コンテンツから視聴者を巻き込み、観るだけで終わらせない仕組みにチャレンジしているそうです。

学び続けられる社会をどう作る

今回の取り組みのポイントはタッチポイントの多様性にあります。

インターネットの拡大や来るべき5G時代の到来によって、情報を得る場所は従来のマス媒体のみならず、TwitterやFacebookなどのSNSに加え、YouTube等の動画プラットフォームも含め大きく広がりを見せています。これら特徴には、情報の配信者と情報の受け手の双方向による情報交換(コミュニケーション)が介在していることが挙げられます。

「これまでの時代は、情報への接触がテレビを含む4マスが中心であり、また提供方法は一方的な情報提供によるわかりやすさや面白さが中心でした。しかし、5Gの到来により情報の接触媒体が多様化し今まで以上に大量の情報がコミュニケーションされるように変化していくと考えています。

また、学びは教育産業だけではなく、メディアや出版などのコンテンツ産業と呼ばれる業界にも多く存在します。会社のmissionである「世の中から卒業をなくす」をより早く実現するため、業界外の皆様との連携も課題でありました。そのため、学び続けられる社会の実現という意味でもテレビ東京コミュニケーションズ様との今回の取り組みは重要であると考えています」(Schoo代表取締役 森氏)。

テレビ東京コミュニケーションズとの共同事業第一弾では話題の提供だけでなく、具体的に人々が繋がり続ける仕組みにチャレンジしました。将来的には、生み出された経済ブランドやコミュニティを起点に、「出版」や「スペース運営」「イベント開催」などビジネス化も検討するそうです。

「今回の(テレビ東京コミュニケーションズとの)業務提携リリースではFacebookでの反応(いいね)件数も700件と、他のリリースに比較しても多く、一般の皆様から一定の好感を得ていると感じています。社会的な信頼度の高さを認識するとともに「オンライン×学び」への注目度の高さを改めて認識致しました。また、お取り組みをすすめる中でスタートアップと同じ目線とスピード感でプロジェクトを共に進めていただくことができていることは当初に想像していた以上でした」(Schoo代表取締役 森氏)。

次回はテレビ東京コミュニケーションズサイドでこの共創事例に取り組んだチームの話題をお届けします。