パワポスライドからWebサイトが作れる日本発「Slideflow」、世界ローンチに向けProduct Huntに登場

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Image credit: Product Hunt

※この記事は英語で書かれた記事を日本語訳したものです。英語版の記事はコチラから

Web サイト構築のためのローコードやノーコードツールをめぐっては、Bubble や Webflow、簡易なページなら WIX やSquarespace といったツールが人気だ。国内では「FRONT-END.AI」を開発する Tsunagu.AI が先週1億円を調達、今年9月に事実上ラクスル(東証:4384)傘下入りしたペライチが記憶に新しい。

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そして新たに、我々が日常的に使うグラフィックツールを使って、簡単に Web サイトを構築しようとするスタートアップが日本から現れた。そこで用いられるのは Google スライドや PowerPoint といったプレゼンテーションツールだ(Keynote が将来サポートされるかどうかについては言及されていない。Mac ユーザとしては気になるところだ)。

東京に拠点を置くスタートアップ Yagocoro は11日、Google スライドや PowerPoint から Web サイトを構築できるサービス「Slideflow」を Product Hunt で発表した。英語版と日本語版を並行して開発しており、来年1月のサービスローンチを見込んでいるという。

Yagocoro は、以前キュレーションサイト「CuRAZY」を立ち上げた LAUGHTECH の創業者・伊藤新之介氏と川崎雅弘氏が、2018年に新たに立ち上げたスタートアップ。なお、LAUGHTECH は2016年、ベクトル(東証:6058)に買収され、その後、ベクトルが買収した3つのメディア運営会社を統合したスマートメディアによって CuRAZY の運営が続けられている。伊藤氏らは LAUGHTECH のイグジット後、ベトナムでオフショア事業を立ち上げたりしていたが、そんな中でグローバルに使われるサービスを作りたいと考え、 Slideflow の開発に着手した。

<情報開示> BRIDGE を運営する PR TIMES(東証:3922)は、ベクトル(東証:6058)の子会社である。

IT業界に浸っていると忘れがちだが、WIX でさえ難しいと感じている人はまだまだ沢山いる。日々パワポで資料を作っているコンサルファームのコンサルタントでさえ、WIX でうまく Web サイトを作れないと相談にやってくる。提案資料も、Web サイトも、必要とされる本質的な UX に大きな違いはないはずなのに。(伊藤氏)

Image credit: Yagocoro

WIX でもまだ難しい、そして、デザインテンプレートのバリエーションがまだ少ない(WIX で600程度)と考えた伊藤氏は、全世界で5億人が使う PowerPoint を使えば Web サイト構築ツールの学習コストが下げられ、PowerPoint で作られたスライドがネット上に3,200億枚以上存在することから、テンプレート製作者も増やしやすいと考えた。

PowerPoint でも作成したスライドを HTML 形式でエクスポートすることはできるが、これで Web サイトを作ったのでは芸が無い。Slideflow では、スライド内の画像とテキストをレイヤー別に分類し、HTML と CSS で配置を整えるという作業を行う。ただこれだけでは、レスポンシブ対応・リンク対応・フォーム対応などができないため、コード生成時に「Webiny」というオープンソースを使うことでこれを可能にした。

初期1年間の KPI は、10枚の6,000テンプレートを獲得すること。テンプレートの数でまず WIX に大きな差をつけ、UX も磨いていきたいと考えている。(伊藤氏)

Slideflow の詳細な料金形態はまだ明らかになっていないが、サブスク型の月額料金が適用されるとみられ、伊藤氏によれば3年後の ARR を10億円程度に設定しているという。Web サイトのマーケティング機能、アナリティクス、e コマース機能なども提供を予定しているようだ。

Yagocoro はこれまでに、シードラウンドで B Dash Ventures、East Ventures、The SEED、アドヴァンテージから資金調達していたことも明らかにした。調達金額などの詳細は開示されていない。