韓国のブロックチェーン特化ファンド「Hashed」、1号ファンドに1億2,000万米ドルを調達

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ソウルとシリコンバレーに拠点を置くブロックチェーン特化投資グループ Hashed は、「Hashed Venture Fund I」に1億2,000万米ドルの資金調達を行ったと発表した。しかし、同社は今回のファンドが最初なのか最終的なクローズなのか、目標額はいくらなのかについては言及していない。

Hashed のオフィス
Image credit: Hashed

Hashed は声明の中で、新ファンドを通じてプロトコルエコノミーを推進できるブロックチェーンやその他のテクノロジーのスタートアップに投資すると述べている。プロトコルエコノミーは、デジタル資産を通じて参加者に報酬を与えることができる、独立したコンセンサスドリブンの合意に支えられたオープンエコノミーを意味している。

Hashed は、プラットフォーム大手が直面している問題を戦略的にターゲットにし、革新的なソリューションに投資することで、プロトコルエコノミーの将来の市場の潜在的な成長を取り込むことを目指していると述べている。同社は最近、韓国最大手の銀行の一つ KB 国民銀行(KB 국민은행)との提携を発表し、個人および法人向けのデジタル資産を管理するプラットフォーム「KODA(KOrea Digital Asset)」を設立した。

2017年に設立された同社の投資先には、韓国のサービス志向型ブロックチェーンプラットフォーム「Klaytn」、日本のブロックチェーン企業 LINK(LINE Blockchain)、アメリカのクラウドコンピューティングプラットフォーム「Oasis Labs」、ベトナムでブロックチェーンプラットフォームのスケーラビリティ問題の解決に注力する「TomoChain」などがある。また、Hashed はアジアの IT 企業のパブリックブロックチェーンプロジェクトの加速化を支援している。

Hashed の CEO キム・セジュン(김서준、英名:Simon Kim) 氏
Image credit: Hashed

Hashed の CEO キム・セジュン(김서준、英名:Simon Kim) 氏は次のように語っている。

プロトコルエコノミーの時代を切り開くことで、韓国国内のスタートアップシーンはブロックチェーン産業の復活とその成熟市場を目撃することになり、新しいパラダイムに対する政府と制度の両方の支援を引き付けることになるだろう。

Statista によると、世界のブロックチェーン技術による収益は今後数年で大幅に増加し、市場規模は2025年までに390億米ドル以上に達すると予想されている。

【via Tech in Asia】 @Techinasia

【原文】

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