非接触時代の功罪:サブスクで「レジなし体験」を提供するTrigoのケース(4/6)

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Trigo

業界の慣習

(前回からのつづき)2018年7月に登場したTrigoは、従来の「中小規模」の実店舗型コンビニエンスストアに「レジなし体験」を提供することを目指している。高解像度の天井設置型カメラと機械学習による追跡ソフトウェアを実行する業務用「処理装置」を月額サブスクリプション制で提供する。データはこの装置からクラウド処理プロバイダに送信され、分析されてTrigoのアルゴリズムを向上させるために使用される。

Trigoは収集したデータを匿名化し、買い物客が購入した商品のみを特定し、個人を特定することはないと主張している。また、同システムは平均99.5%の精度で購入を特定できるそうだ。だが、この製品が提供する盗難防止検出機能と、Trigoが万引き検出アルゴリズムを訓練した方法に関するVentureBeatからの質問に対して、同社はコメントを控えた。

Pandoraの共同設立者であるWill Glaser氏が設立した無人レジテックスタートアップのGrabangoも同じく、この記事に対するコメントを拒否した。Zippinによると、買い物客は支払い手順の中でチェックインする必要があり、悪意のある攻撃者が「何らかの侵入行動」をした場合のみスタッフに通知されるという。さらに、Standard Cognitionは同社のテクノロジーについて、買い物客が初めは買おうとしていた商品を棚に戻したときなどの変化を把握することができると主張しており、万引き検出機能を顧客に提供していないし、これまで提供したこともないと述べている。

CEOのJordan Fisher氏はVentureBeatにeメールで次のように伝えた。

「Standardは万引き行動を監視しませんし、これまでもしたことはありません。私たちはただ買い物客が店を出るときに請求すべき金額を知るために、人々が商品を手に取り、どこかへ置くのを追跡しているだけです。これを匿名で行っており、生体認証はしていません。

多様なデータセットで責任を持って訓練されたAI主導型システムは、理論的には偏見なく万引きを検出できるはずです。しかし、Standardはそういうことを目指す企業ではありません。このテクノロジーのレジなしという側面のみをフォーカスしています」。

(次につづく)

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】