既存レンタカー会社をDX、タイ「Drivehub」が数百万米ドルをシリーズA調達——豊通、CAC CAPITAL、KK Fundが共同リード

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Image Credit: Drivehub

タイに拠点を置くオンラインレンタカースタートアップ Drivehub は、豊田通商、CAC CAPITAL、KK Fund が共同でリードしたシリーズ A ラウンドで数百万米ドルを調達したと発表した。プレスノートによると、今回調達した資金は、Drivehub のソフトウェアと技術システムの強化、インドネシア、マレーシア、シンガポールの新市場への拡大に充てられる。

2017年にローンチした Drivehub は、ユーザが車両の空き状況を瞬時に確認し、価格や品質を比較し、取引を行うことができるオンラインマーケットプレイスだ。バンコクを拠点とする DriveHub は、レンタカー会社の車両在庫とのリアルタイム接続を通じてそれを可能にしているという。

Drivehubは、プラットフォーム上でレンタカーのさまざまな支払方法も提供していることを明らかにした。ユーザは、Hertz やDollar などの国際的なサービスプロバイダーの場合はクレジットカードで取引することができ、地元のサービスプロバイダーの場合は現金での支払を選択することができる。

クレジットカードの利用者が少ない東南アジアでは、現金で支払可能であることは歓迎される。この地域の消費者は、現金などの支払方法に頼ることが多い。タイでは、レンタカーの52%がクレジットカード無しで利用されている。Drivehub は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で2020年4月には売上が90%にまで落ち込んだが、昨年の同時期に比べて50%の成長を遂げたという。

Drivehub は今回調達した資金を利用して東南アジア全域への拡大を図る一方、従来のレンタカーサービスを変革する機会を模索している最中だ。(Drivehub CEO兼共同創業者 Thatchai Chuaprapaisilp 氏)

同社はまた、タイの商社である豊田通商との新たな提携も発表した。新車・中古車の販売・購入、自動車融資、自動車保険などの機能を持つ豊田通商との提携により、Drivehub は消費者の需要の変化に合わせてソリューションを拡大・調整することが可能になるという。DriveHub では、ローカルな小規模なレンタカー会社にも持続可能な方法でビジネスを強化し、拡大する機会が提供されるとしている。

【via e27】 @E27co

【原文】

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