中国の仮想通貨マイニングリグメーカーMicroBT(比特微)、米国でのIPOを計画か【報道】

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MicroBT(比特微)の仮想通貨マイニングリグ「Whatsminer」シリーズ
Image credit: MicroBT(比特微)

中国メディアの報道によると、中国最大で最新の仮想通貨マイニングリグメーカーの一つ MicroBT(比特微)が、アメリカでの株式公開の準備を進めているという。

重要視すべき理由:ビットコインの価格がこの2ヶ月間で歴史的な高値を記録しているため、仮想通貨マイニングリグメーカーの事業は活況を呈している。

MicroBT は、Ebang(億邦)とCanaan Creative(嘉楠科技)と並んで、上場する中国の主要マイニングリグメーカー3社のうちの1社となることが期待される。

詳細情報:MicroBT はアメリカでの上場に向けて「準備中」であると、中国の仮想通貨ブロガー Collin Wu 氏が13日に報告したが、彼は IPO に向けたスケジュールについては詳述しなかった。

  • Wu 氏によると、MicroBT は上場前にサムスンからより多くのチップを購入するため、新たな資金調達ラウンドの実施を検討しているという。
  • ビットコインネットワークのマイニング能力は、仮想通貨の価格上昇に遅れをとっている。マイニングリグメーカー各社は需要に追いつくのに苦労しており、マイニングリグの予約注文は数ヶ月先まで完全に埋まっている。
  • Wu 氏は、MicroBT の2021年の収益は10億米ドルに達すると見積もっている。
  • MicroBT は13日、TechNode からのコメント要請には応じなかった。

背景:MicroBTは、仮想通貨マイニングメーカーの中では比較的新しい企業だ。中国の同業者のほとんどが設立された約3年後の、2016年に設立されたばかりである。

  • 中国最大手の Bitmain(比特大陸)が内部の混乱に巻き込まれていたこともあり、MicroBT は素早く「Whatsminer」シリーズで市場シェアを獲得した。
  • 昨年9月には、中国以外の顧客からの需要の増加に対応するため、初の海外工場を設立した。
  • ブルームバーグによると、MicroBT は2019年の IPO を検討していたという。Bitmain との法的紛争により、その計画は保留になったと報じられている。MicroBT の創業者であるYang Zuoxing(楊作興)氏は以前、Bitmain のチップ設計担当ディレクターを務めていた。彼が自らの会社である MicroBT を設立した際、Bitmain から知的財産を盗んだと非難された。
  • Yang 氏は2019年12月に逮捕され、2020年1月に保釈された。

【via TechNode】 @technodechina

【原文】

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