従業員急死で捜査を受ける「Pinduoduo(拼多多)」、「独身の日」価格操作でEC大手3社に罰金など——中国テックシーン・アップデート

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Image credit: Pinduoduo(拼多多)

「Pinduoduo(拼多多)」に勤めていた23歳の従業員が死亡したことで、中国のテック大手の残業文化についてネット上で議論が再燃した。国家市場監督管理総局(SAMR)は、JD.com(京東)、Alibaba(阿里巴巴)傘下の Tmall(天猫)、Tencent(騰訊)が出資する Vipshop(唯品会)に対し、「不規則な価格設定」を行ったとして罰金を科した。

過剰労働に対する非難が再燃

EC 大手 Pinduoduo 従業員の突然の死は、過酷な労働時間を奨励したり、要求したりしていると非難されている中国のテック企業の労働文化について、新たな世論を巻き起こした。

Zhang(張)という名の従業員は、中国西部の新疆ウイグル自治区にある会社で働いていた。Zhang 氏は12月29日の深夜に仕事を終えて帰宅途中に気を失った。最初の応急処置から6時間後、2019年7月に Pinduoduo に入社した Zhang 氏は死亡を宣告された。Zhang 氏の死は、彼女の知人(自称)が職業用ソーシャルメディアプラットフォーム「Maimai(脈脈)」の投稿で「Pinduduo の過酷な仕事のスケジュールが死因」と非難するまで、世間の注目を集めることはなかった。この投稿は3,500以上のシェアを集め、ハッシュタグ「Pinduoduo 従業員の急死(#拼多多員工猝死#)」は6日時点で、マイクロブログ「Weibo(微博)」で2億7,000万回以上閲覧されている。

Pinduoduo はその後、Q&A プラットフォーム「Zhihu(知乎)」の公式アカウントでニュースを議論するスレッドに、「違法ではあるが、一般的にはよくあることだ」と自らを擁護して反論した。

自分の命をお金と引き換えにする人などいるだろうか? 私はこれをお金の問題として考えたことはなく、むしろこの社会の問題として考えてきた。

Pinduoduo は投稿から直後にこの反論を削除し、その後 Weibo に長文の投稿を掲載し、先のコメントがパートナー企業の従業員が投稿したものだと説明した。この従業員は、自分の意見を共有する際に、Pinduoduo の公式アカウントからログアウトするのを忘れていたという。Pinduoduo は謝罪し、管理体制の強化を誓った。

Pinduoduo が登録されている上海の労働監督署は、同社の労働条件について調査を開始した。

しかし、投資家の同社への関心は底堅く推移しているようだ。 NASDAQ 上場の Pinduoduo の株価は2020年に3倍以上になり、5日のニュースで6%下落した後、6日に12%急騰した。

  • 杭州に住むネティズンの一人が、会社の人事部がスマートクッションから収集したデータを使用して労働時間を追跡したことを受け、ネット上で不満の声を上げた、と地元メディアが報じた。スマートクッションの開発者である同社は、関連データを収集するために従業員に製品のテストを依頼し、従業員のパフォーマンス評価にデータを使用しないことを約束したとの声明を発表した。界面

EC プラットフォーム大手3社、価格操作で摘発

中国の市場監視機関である国家市場監督管理総局(SAMR)は、JD.com、Tmall、Vipshop(唯品会)に対し、11月11日に開催された今年の「独身の日(光棍節)」のショッピングフェスティバルで行った「不規則な価格設定」について、それぞれ50万人民元(約800万円)の罰金を科した。

SAMR は、これら3つのプラットフォームで不規則な価格設定の影響を受けた20以上の商品の詳細なリストを提供した。例えば、JD.com で販売されていたペストリーのギフトボックスは、100人民元以上の注文で20人民元の割引を受けられる独身の日のプロモーションとして、11月4日に149人民元(約2,400円)で販売されていた(実質的に129人民元=約2,000円で購入可能)。しかし、11月3日には10人民元安かった(139人民元=約2,200円)。ロイター

2020年のオンライン消費

  • 中国のフードデリバリ市場の2020年の取引高は8,352億人民元(約13.3兆円)に達し、2019年を14.8%上回ると予想されている。2019年に見られた前年比30%増から成長が急減速した。報道によると、1級〜3級都市(都市部)のフードデリバリサービスの普及率は96.3%に達したという。光明
  • 新型コロナウイルス感染の防止効果が大きく成功したおかげで、中国のエンタメ界における総興行収入は2020年に204.2億人民元に達し、中国は初めて世界最大の映画市場となった。しかし、売上高は2019年から68.2%の大幅な減少を記録している。Alibaba が支援する「Taopiaopiao(淘票票)」と Tencent が支援する「Maoyan(猫眼)」は、約90%がオンラインで販売される中国のオンライン映画チケット市場を支配している。猫眼

【via TechNode】 @technodechina

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